福岡大学大学院工学研究科機械工学専攻の吉本蓮さん(2年次生)と新垣美奈さん(1年次生)(共に工学部山辺純一郎教授研究室所属)が、韓国で開催された「ICMR-2024」で論文発表を行い、Best Paper Awardを受賞しました。

吉本 蓮さん
【論文タイトル】
「Effect of Internal Hydrogen on Fatigue-Life Property of Cu-Al-Ni-Fe-Mn Cast Alloy」
(Cu-Al-Ni-Fe-Mn合金鋳物の疲労特性に及ぼす内部水素の影響)
アルミニウム青銅(Cu-Al-Ni-Fe-Mn)合金鋳物の力学特性と耐水素脆化特性についての研究

新垣 美奈さん
【論文タイトル】
「Hydrogen diffusivity and its mechanism of additively manufactured 17-4 PH steels with different densities」
(付加製造により密度を変化させた17-4PH鋼の水素拡散特性とそのメカニズム)
【研究について】
金属材料中に侵入した水素の拡散特性やそのメカニズムついて
【発表内容】
水素は、脱炭素社会の実現に向けたエネルギー源の一つとして注目されていますが、水素機器を普及させるためには、金属材料に与える水素の影響を多角的に検討しつつ、より低コストで安全基準を満たす材料を製造する必要があります。そこで、「付加製造」に注目しました。この技術は材料を一層一層積み重ねて形状を作るもので、複雑な形状でも材料の無駄なく製造することが可能です。一方で、付加製造は製造条件によって造形物の構造が異なります。例えば密度が変化するなどの特徴も持ちます。以上を踏まえて、「付加製造により密度を変化させた17-4PH鋼の水素拡散特性とそのメカニズム」についての発表を行いました。
【受賞した感想】
当初は、受賞の知らせにあまり現実味が湧きませんでした。研究にあたって、指導教員である山辺教授には日頃から丁寧なご指導を賜り、また同じ研究室の仲間たちからも、多くの手助けやアドバイスをいただいています。ご協力いただいた関係者の方々や、友人、家族、数えきれないすべての人々が活動を支えてくれました。そのサポートのおかげで今回の受賞があり、とても喜ばしく感じています。ありがとうございました。
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関連リンク
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