7月3日(水)、福岡大学研究推進部ポスト・ドクターのパチヤ・パントンさんが、プラスチックリサイクル化学研究会で「2024年度(R5年度)FSRJ賞(研究進歩賞)」を受賞しました。
「FSRJ賞(研究進歩賞)」は、プラスチック化学リサイクルに関する萌芽的・基礎的研究において優れた進歩を示した者に対してプラスチックリサイクル化学研究会から授与される賞です。
パチヤ・パントンさんは、プラスチックの力学物性低下の主要因が内部構造変異による物理劣化であり、再生プロセスの最適化で再生が可能であることを基礎的に明らかにしました。また、多様な機器分析装置を用いたメソ構造解析により、ラメラ積層構造の中間層が力学物性に大きく関係していることを世界で初めて実証しました。
これらの成果は、リサイクルプロセスにとどまらず、バージン品の高性能化・高機能化など、環境配慮設計製品製造にも関わる意義の高い知見であることが評価され、今回の受賞につながりました。
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