福岡大学理学部地球圏科学科の渡邉英博助教、関西学院大学立石康介助教(2022年福岡大学大学院理学研究科博士後期課程修了)を中心とした、総合研究大学院大学、JT生命誌研究館、北海道大学電子科学研究所からなる研究グループは、衛生害虫であるワモンゴキブリの性フェロモン受容体を特定し、分子生物学的手法を用いて性フェロモンを感じられないゴキブリを作成しました。
この性フェロモンを感じられないゴキブリの脳神経系や性行動を詳細に解析することにより、ワモンゴキブリの求愛行動を制御する神経機構を明らかにしました。
この結果により、ゴキブリの求愛行動の人為的な制御が可能となり、今後、衛生害虫であるゴキブリの駆除や管理に役立つと考えられます。
本研究成果は、2024年4月30日(火)に米国科学アカデミー発行の国際科学雑誌『PNAS nexus』誌に掲載されました。
研究内容の詳細については、こちらをご覧ください。
また、本研究内容は新聞等にも掲載されました。ぜひご覧ください。
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毎日新聞社:
雌ゴキブリの「性フェロモン」の役割解明 駆除剤の開発に期待 -
日本経済新聞社:
ゴキブリの求愛行動解明 -
科学技術の最新の情報サイト「サイエンスポータル」:
ゴキブリの求愛行動にフェロモンが果たす役割を解明 新しい駆除法に活路 福岡大など -
時事通信社:
雌のフェロモンの役割解明 ワモンゴキブリ、駆除剤に期待―福岡大

研究に関する図(イラスト:松本千尋氏)