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2024110
教育
研究

人文科学研究科博士課程後期修了生の浦田裕美さんが「日本健康心理学会」本明記念賞を受賞

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2023年3月に福岡大学大学院人文科学研究科 教育・臨床心理専攻を修了した浦田裕美さんが、「日本健康心理学会」の本明記念賞を受賞しました。

本賞は、前年に発行された『Journal of Health Psychology Research』に掲載された中から最も優れた論文が選出され、著者に授与されるものです。

受賞論文は博士論文の土台の一部で養護教諭向け自殺予防ゲートキーパー研修プログラムの効果評価の試み」は、養護教諭を対象とした自殺予防ゲートキーパー研修プログラムの効用の研究に関する内容です。

ゲートキーパーは「命の門番」と呼ばれ、周囲の人の自殺の危険を示すサインに気付き、声を掛けて話を聴き、適切な支援に繋げることができる人のことを言います。自殺予防ゲートキーパー研修プログラムは、自殺に関する知識や態度、自己効力感の向上に有効で、学校現場でも活用できるプログラムとして自治体等でも活用されています。

浦田さんは、本プログラムを養護教諭向けにパイロットスタディ*として実施し、対応に関する自信や行動意志、自己効力感の向上が見られるか、また本プログラムの受講年数との関係について探索しています。その結果、養護教諭が本プログラムを受講した、対応に関する自信や行動意志、自己効力感の向上について一定の効果があることが認められました。

*本調査の実現性を判断するために行う比較的少人数を対象とした予備調査

浦田さんは、「この度は、日本健康心理学会本明記念賞を頂くことができ、誠に嬉しく思っています。仕事や家庭と論文執筆の両立は大変なこともありましたが、指導教授の村上(吉岡)久美子先生や共著者の先生方の御指導・御支援により書き上げた論文がこのような賞を頂けることになり、大変感謝しております。今回の受賞を励みに今後も研究、臨床に取り組んでまいりたいと思います」と話します。