10月9日（土）、福岡大学で「第31回福岡アジア文化賞市民フォーラム」が開催されました。フォーラムでは今年の受賞者で、歴史学者の岸本美緒氏をお招きし、「明末清初期の中国、そして世界」をテーマにご講演いただきました。フォーラムはYouTubeでのライブ配信も行われました。

開催に先立ち朔啓二郎学長が、「今回のフォーラムは、歴史的なものの見方と世界的な視野という点で、示唆に富む貴重なお話が聞けることを楽しみにしております」と挨拶しました。

フォーラムの後半では、近世フランス社会史が専門の高澤紀恵氏（法政大学教授）が対談者として、インド社会史やアジア経済史が専門の脇村孝平氏（大阪経済法科大学教授）がコーディネーターとして加わり、16 世紀後半から17 世紀前半の中国に光を当て、不安と希望の入り混じる中で生きる人々の姿とともに、同時代の日本やヨーロッパの身分制や職分権論と比較し当時の中国で何が起こっていたのかについて議論が繰り広げられました。

岸本氏

朔学長

（左から）脇村氏、岸本氏、高澤氏

会場の様子