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2021531
研究

PET表面改質の技術開発に成功 ~ 八尾教授の研究グループ

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福岡大学工学部化学システム工学科の八尾滋教授は、プラスチックの超先端機能性材料やリサイクルなどの革新的な技術開発について研究しています。

今回、八尾教授のグループはポリエチレンテレフタレート(以下、PET)の表面改質の技術開発に成功しました。PETはペットボトルをはじめ、フィルム‧磁気テープの基材や衣料用繊維(フリースなど)に使われており、プラスチックの中で最も身近で使用量が多い材料です。

その改質技術とは、側鎖結晶性ブロック共重合体(SCCBC)のごく希薄溶液にPET基板を10秒程度漬けるだけ、というものです。この改質効果を確かめるため、「改質後」の2枚のPET基板を接着剤で貼り合わせて剥離試験を5回行ったところ、4回にわたって基板が破断。破断は、PET基板の本来の強度よりも強固に接着したことを意味しており、「接着性」の高まりが証明されました。

今回は剥離試験を行い「接着性」の改質効果を確認しましたが、機能性側鎖を変更すればPET繊維の「染色性」を改善したり、「生体親和性」を高めたりするなどの応用が見込めます。また、漬けるだけという簡便な方法で改質ができると、繊維やフィルム基板のような量産品にも対応しやすくなります。

八尾教授は、この技術開発で日刊工業新聞の取材を受け、記事が掲載されました。

  • 日刊工業新聞2021年5月19日付記事は、こちら   
    ※ウェブサイトへの記事掲載は、日刊工業新聞社の転載承認を受けています。

PET基板の剥離試験:改質後の基板は破断が起きた