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202116
研究
産学官連携

フェイスシールドだけでは COVID-19の感染リスク

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 世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症により、多くの人が罹患し、命を落としています。この危機の最前線で闘っているのが医療従事者で、一般の人たちより高い感染リスクに、日々さらされています。

 福岡大学工学部機械工学科の赤木富士雄助教(専門:流体工学)は、フェイスシールドを装着した医療従事者が感染者の正面からくしゃみを受けた場合のウイルス感染のリスクを調べるために、コンピュータモデルを使用してフェイスシールド周辺のフロー分析を研究しました。このシミュレーションでは、放出された一部のエアロゾルがフェイスシールドの内側に入り、鼻の近くに到達したことも確認されました。これは、渦輪がフェイスシールドに到達する時間が呼吸の吸入期間と同期している場合、フェイスシールドを着用している医療従事者がエアロゾルを吸入する可能性があることを示しています。

 この研究は、赤木助教と福岡大学病院麻酔科の原賀勇壮講師を中心とした、本学工学部と医学部との絶妙なチームワークによる医工連携の成果です。また、この研究成果を基に現在、国内企業と共同で新しいフェイスシールドの形状を開発中です。

 本研究成果は、2020年12月8日(火)付けでAIP(米国物理学協会)の『Physics of Fluids』に掲載され、HuffPost UKやNew York Post等の各種海外メディアや共同通信社等の国内メディアでも取り上げられました。

 



 

<関連リンク>

Physics of Fluids : Effect of sneezing on the flow around a face shield

共同通信社 : 顔シールドだけでは感染リスク(YouTube)

日経電子版 : フェースシールドだけでは感染リスク、福岡大研究チーム

 

<問い合わせ先>

福岡大学 工学部機械工学科 赤木 富士雄 助教

メールアドレス:akagi@fukuoka-u.ac.jp