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2020818
研究

【基盤研究機関研究所紹介】身体活動研究所~人々が健やかに過ごすために~

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福岡大学では、研究活動の活性化と研究水準の向上を図り、本学における研究基盤の将来的構築に寄与することを目的に研究所を設置しています。

FUKUDAismでは、10ある「基盤研究機関研究所」について、一つずつご紹介します。

今回は「身体活動研究所」の研究所長・檜垣靖樹教授(スポーツ科学部)に話を聞きました。


  • 研究内容について、教えてください。

本研究所では、「身体活動の健康科学に関する総合研究」と題し、4つのテーマの研究が進んでいます。

① 高齢者の認知症、サルコペニア、フレイルの予防及び効果的な運動プログラムの作成
② 非アルコール性脂肪肝(NAFLD)ならびに非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の改善に効果的な運動プログラムの作成
③ 腎機能保護に効果的な運動プログラムの作成
④ 生活習慣病予防、介護予防、認知症予防、アンチエイジングのための実用的かつ効果的な運動プログラムの社会貢献
※サルコペニア:加齢や疾患により、筋肉量が減少することで、握力や下肢筋・体幹筋など全身の「筋力低下」が起こること。
※フレイル:加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態であるが、一方で適切な介入・支援により、
生活機能の維持向上が可能な状態。
※非アルコール性脂肪肝:お酒をあまり飲まない人に起こる脂肪肝のこと
※非アルコール性脂肪肝炎:お酒をあまり飲まないのに肝臓がアルコール性肝炎と同じように炎症を起こした状態


また、2018年度日本体力医学会より以下の賞を受賞しました。

・学会賞
①の運動と脳機能に関するプロジェクトで得られた結果をまとめた論文
地域在住高齢者における身体機能評価を用いた認知機能低下者抽出方法の検討、体力科学, 66(2):143-151,2017

・奨励賞
②の運動適応に伴う代謝性疾患に係るプロジェクトで得られた結果をまとめた論文
経時的CT撮影による肝脂肪蓄積の評価と自発的運動の効果、体力科学,66(4):283-291,2017


ここでの研究は、健康寿命の延伸、医療費削減や人々が身体的・健康的に健やかに過ごすことにつながり、すなわちSDGsの達成に貢献できると考えています。

 

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