福岡大学薬学部地域医療薬学・健康危機管理薬学研究室(江川孝教授)は、5月26日(火)に福岡市城南区の2つの薬局とUR都市機構が共同開催した「宝台健康アカデミー」で、バーチャルウォーキングイベントを実施しました。
本イベントで実装されたシステムは、カメラで撮影した参加者の映像から骨格の動きをリアルタイムで認識し、その動作に応じてバーチャル空間上で歩いているように体験できる仕組みです。さらに、歩行ルートにUR宝台団地の15年ほど前の過去画像をリンクさせたことで、参加者が懐かしい町並みを歩きながら体操と記憶の想起が自然に連動する体験を実現しました。
ウォーキング終了後には、福岡市社会福祉協議会(城南区担当)の地域福祉ソーシャルワーカー、城南いきいきセンター(地域包括支援センター)の職員および城南区近隣薬局のスタッフが、参加者の体調確認と日常生活における困り事のヒアリングを実施しました。運動を通じた身体面のアプローチに加え、多職種による生活支援の視点を組み合わせることで、生活面まで支える地域連携の取り組みとなっています。
本システムの開発を担当した牛尾聡一郎助教は、「身体を動かすことと、昔の記憶を呼び起こすことの両方を一度に楽しんでもらう点にこだわりました。参加者の皆さんが懐かしそうに町並みを眺めながら会話を弾ませて運動する姿を見て、この取り組みを行ってきて良かったと感じています」と話します。
イベントに参加した川満啓司さん(薬学研究科1年次生)は、「地域の皆さんと一緒に体を動かすことができて、とても有意義な時間を過ごせました。地域の皆さんが映像を見ながら笑顔で話をしている姿が印象的で、世代を超えて交流できる貴重な機会になりました」と話します。
今後も本研究室は、地域社会の健康増進と福祉の向上を目指してさまざまな取り組みを行う予定です。


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