福岡大学社会連携センターの「社会連携プロジェクト支援制度」は、令和6年度から、社会の発展や課題解決に大きく寄与することが期待できる先進的・独創的なプロジェクトを支援しています。
ここでは、令和7年度に採択されたプロジェクトを紹介します。
本学人文学部教育・臨床心理学科の入江誠剛教授(専門:人文・社会、教育学)が代表を務める「『見たい、知りたい、福岡大学』-福岡大学の教育資源を活用した社会連携型不登校児童生徒支援-」は、本学の教育資源を活用し、「不登校」という社会課題の解決を目指す取り組みです。
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概要
本学が保有する教育資源を生かして、不登校児童生徒を対象にした交流会や学習会の機会を提供することで、参加した児童生徒に、人と関わることや学ぶことの楽しさを体験してもらい、自立への第一歩を踏み出してもらう社会連携型不登校児童生徒支援を目的としています。
併せて、我が子の状況に苦悩している保護者同士の交流の場を設けることで、活路を見出してもらうことを目指しています。 -
目標
本プロジェクトが目指すのは、「誰一人取り残されることなく社会的自立を遂げることができる社会」の実現です。長年、児童生徒支援に取り組んできたNPO団体、福岡市教育委員会教育相談課などの行政機関に加え、今後は、近隣大学との連携も視野に入れながら、本学が連携の中心的役割を担うことにより、多様な視点や大学の豊かな教育資源を活用し、「不登校」という社会課題の解決に挑みます。
さらに、福岡市内の現職教員のグループが自然豊かな能古島を活動拠点として取り組んでいる「のこのしまアイランドスクール構想」との連携も進めています。本取り組みは、既存の教科学習と能古島での自然体験学習を掛け合わせた自己探求型カリキュラムにより、通常登校する児童生徒と不登校児童生徒が、互いの間に垣根を感じない、インクルーシブな学習環境の創造を目指すものです。
本プロジェクトを参考事例として、大学が行う不登校児童生徒支援の取り組みが多くの大学に広がり、不登校児童生徒やその保護者にとって教育や支援の選択肢が増えることが期待されます。
今年5月に行った活動
【関連リンク】
・社会連携型フリースクール「マイラボ」ウェブサイト・社会連携センターウェブサイト
※採択されたプロジェクトについて情報配信しています。