令和7年度「体感しよう!博多祇園山笠の伝統と歴史」プログラムに、福岡大学の学生13人が参加しました。
本プログラムは、780年以上続く神事「博多祇園山笠」を通して伝統や歴史を体感し、豊かな社会性を身につけ、人間性やコミュニケーション力の向上を目的に開催しており、今年度は、山笠の後押しや走行に挑む「実践コース」に7人(留学生2人含む)、山笠の見学を行う「教養コース」に 6人(留学生1人含む)の学生が参加しました。
プログラムでは、自らも山笠に参加している人文学部英語学科のティム・クロス教授による「山笠講義」が行われました。講義では、これまでの経験談や映像も交えて紹介があり、山笠を舁くシミュレーションも行いました。また、櫛田神社では神主さんの案内を受けながら境内を巡り、山笠の由来や博多の歴史について学びました。「博多ガイドの会」による山笠ルートの解説を聞き、山笠を舁くルートを巡り、「博多町家ふるさと館」を訪れて山笠に関する映像を視聴するなど、祭りを支える文化を学び、山笠に関する理解を深めました。

お汐井取りにて箱崎浜まで走り終えた実践コースの学生たち

実践コースの学生は7人全員が法被姿で連日の山笠行事に参加し、地域の方々の山笠にかける思いや、祭りを守り続ける誇りに触れ、学生たちもその一員として懸命に取り組みました。櫛田入りの瞬間には、留学生が山笠を後押しし、走り終えたあとの学生の表情には、達成感にあふれていました。
教養コースの学生は撮影に奔走し、山笠のさまざまな表情とともに、仲間の懸命な姿と間近で見る追い山の迫力をカメラに収めました。

追い山笠を走り終え、達成感でいっぱいの学生たち

大黒流 山笠の前にて全員での記念撮影
プログラムに参加した学生からは、「山笠は地域に根ざした行事が生活に活力を与え、世代を超えて人々をつなぐ力を持っていると感じた」「伝統や文化を大切にしながら他者とのつながりを深める姿勢を持ち続けたい」「留学生が参加してくれたことで国際的な交流ができ、多様な文化背景を持つ人々とも積極的に関わりながら、お互いの価値観や伝統を尊重し合える社会づくりに貢献していきたいと思った」などの声が寄せられました。
【関連リンク】
・社会連携センターウェブサイト