福岡大学人文学部フランス語学科の鈴木隆美教授と本学の学生が、5月1日(木)に特別養護老人ホーム「ケアタウン茶山(福岡市城南区)」を訪問し、「タンゴセラピー」を実施します。
「タンゴセラピー」とは、アルゼンチンタンゴの技術や思想を取り入れた心身両面のケアを行う手法です。
鈴木教授は、高齢者の孤立の解消、健康寿命の延伸、メンタルヘルスの改善につなげることを目的として、アルゼンチンタンゴの技術を応用した高齢者向けエクササイズを考案し、ケアと交流を融合させた新しいタンゴセラピーのモデルを開発・実践するプロジェクトに取り組んでいます。
タンゴのステップは脚の筋力やバランス感覚を鍛えます。また、ゆっくりした音楽でリラックスし、他者と触れ合うことで「幸せホルモン」とも呼ばれるオキシトシンの分泌が促され、高齢者の健康に寄与することが期待されています。
2月10日(月)には鈴木教授と学生5人がケアタウン茶山を訪問しました。当日参加された方々は、学生たちと対面するとすぐに笑顔があふれ、交流を心から喜ばれていました。また、施設スタッフの方々からは、「参加者の表情が明るくなったので、来てもらって本当に嬉しかった」との声を頂きました。

参加者へ学生が自己紹介

「アブラッソ(抱擁)」で挨拶

ダンスを共にする鈴木教授

全員でリズムを取りレクリエーション
参加した学生たちは、「元気を付けに来たつもりが、逆に応援されて元気をもらった」「たくさん話しかけてもらって嬉しかった」といった感想を持ち、世代を超えたコミュニケーションの取り方を学ぶと共に大きな喜びを得る場となりました。

施設スタッフと訪問メンバーで集合写真
※本事業は「令和6年度 福岡大学社会連携プロジェクト支援制度採択事業」の一つです。本学の教員・学生が企画、実施し、社会の発展や課題解決に大きく寄与することが期待できる先進的・独創的なプロジェクトを支援することを目的として、令和6年度に開始したものです。

【関連リンク】
・令和7年度 福岡大学社会連携プロジェクト支援制度募集要項
・令和7年度 福岡大学社会連携プロジェクト支援制度事前相談フォーム
・人文学部フランス語学科ウェブサイト
・NPO法人日本タンゴセラピー協会ウェブサイト