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2024419
教育
地域連携

バンブージャングルワークショップを開催しました

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3月23日(土)、福岡大学大学院工学研究科建設工学専攻の授業の一環で、福岡県那珂川市の南畑地区でバンブージャングルワークショップを開催しました。

那珂川市の南畑地区では育児世帯の移住に力を入れており、年々南畑の育児世帯は増加傾向にある一方、都心部のように遊具のある公園がありません。そこで地域住民自らの手で竹の遊具“バンブージャングル”を製作し、稲作オフシーズンの田んぼを公園として活用しています。毎年、田んぼの上に遊具が現れては消える風景は、南畑固有の風物詩になりつつあります。

本学大学院工学研究科建設工学専攻では、南畑の取り組みを地域の中で持続させ、次世代へ継承していくことを目的とし、地域住民の方と一緒に実際の“バンブージャングル”の見学と解体作業を行いました。さらに、南畑地区内の別の土地に“バンブージャングル”の仕組みを模した屋外シェアスペースとして“バンブーティピ”の製作も行いました。このプロジェクトによって、“バンブージャングル”が生み出す南畑ならではの風景が持続するだけでなく、南畑の地域コミュニティと移住者が密接になり、豊かな自然の中で奔放な遊びができる空間を創ることができました。

ワークショップ当日はあいにくの雨模様でしたが、多くの地域の方に集まっていただき、本学学生へ製作過程などを説明いただきました。

ワークショップに参加した小泉龍之介さん(大学院工学研究科建設工学専攻1年次生)は、次のように話します。

「特別なことなど起こっていないかのように、バンブージャングルが次々と切り倒され、瞬く間に解体されていく様子や解体した竹を使って火を起こし、焼き芋を作る発想に驚きました。南畑と異なる環境で生まれ育った私にとっては、現地の方の知恵や技術などに圧倒されるばかりでした。また、教えていただいた竹の結び方は、想像していたよりもシンプルで、非常に合理的で納得させられるものであったため、別の土地でも実践を試みました。竹を束ね、余らせた紐を数人で引っ張ると、ものの数分で5m超のバンブーティピが完成しました。大きな構造物が人の力で立ち上がった迫力は大きく、実際に建てるという体験を通して、その知恵や技術に感心させられました」。