福岡大学薬学部では、毎年5月と10月に卒後教育講座を開講しています。本講座は市民公開講座として、薬剤師のみならず地域の方や在学生を対象に、薬剤師を取り巻く最新の状況や基礎研究のトピックスなどについて最新の話題を提供しています。
今回は5月27日(土)に、薬学部17号館にて「薬剤師のための口腔マネジメント知識学」をメインテーマに、2人の講師が講演を行い、66人が参加しました。
第一講の松尾宏一教授(本学薬学部)は、「薬剤師だからこそできる口腔ケアマネジメント」というタイトルで、口腔ケアに対する薬剤師の役割について、歯科分野で薬剤師に期待されていることや、これからの口腔ケアの重要性について講演しました。
第二講の大山順子講師(九州大学大学院歯学研究院口腔顎顔面病態学講座)は、「医療のゼネラリストである薬剤師のための口腔知識」というタイトルで、口の健康の大切さと、口内で起こりうる薬の有害事象とその対処方法について講演されました。薬剤師は「薬剤のスペシャリスト」であるとともに、薬剤を介した「医療のジェネラリスト」であるというメッセージを送られました。
2022年10月から歯科健診の結果報告が全ての事業場に義務化されたこともあり、参加者からは多くの質問がありました。これからの薬剤師の活躍の場が広がっていくことが期待されます。

