7月21日(日)に、福岡大学薬学部の江川孝教授と牛尾聡一郎助教が、厚生労働省委託事業である「災害薬事コーディネーター養成研修会」で講師を務めました。
本研修は、災害薬事コーディネーター※1の養成を目的としており、受講することで業務委嘱されます。
今回の研修会では、千葉県内の薬剤師36人が県から災害薬事コーディネーターとして任命されました。
江川教授と牛尾助教は研修会で、企画や講義に加え、本学薬学部の救急・災害医療薬学研究室が開発したD-CSS※2を運用しながら、病院が浸水したとの想定で被害状況の確認や医薬品の供給を確保するという演習ワークショップを行いました。
江川教授は「災害時における薬事コーディネーターの役割は極めて重要であり、今回の研修を通じて、参加者全員が災害時に災害薬事コーディネーターとして迅速かつ適切な対応ができるように備えることができたと思います」と話します。
※1災害薬事コーディネーター
災害時に都道府県ならびに保健所および市町村が行う保健医療活動における薬事に関する課題解決のため、保健医療活動の調整等を担う本部において、被災地の医薬品や薬剤師および薬事・衛生面に関する情報の把握、マッチング等を行うことを目的として、都道府県に任命された薬剤師。
※2 D-CSS(Disaster-Chronology Sharing System)
更新された情報の共有化、時系列に沿った情報の整理、上位本部への報告を目的して災害時に本部を通り過ぎていく情報を時刻とともに記録する災害時の情報共有ツール。
【関連リンク】
・薬学部ウェブサイト