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研究
医療

薬学部の学生が福岡県総合防災訓練で「災害薬事コーディネーター」による薬事調整業務を体験

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6月2日(日)に、福岡大学薬学部の救急・災害医療薬学研究室に所属する吉田奈央さん(5年次生)、島田菜々海さん(4年次生)、瀬戸口志穂さん(4年次生)が、災害時に県庁内に設置される保健医療福祉調整本部での「災害薬事コーディネーター」による災害時の薬事調整業務を体験しました。

災害薬事コーディネーターとは、災害時に都道府県並びに保健所および市町村が行う保健医療活動における薬事に関する課題解決のため、保健医療活動の調整等を担う本部において、被災地の医薬品や薬剤師および薬事・衛生面に関する情報の把握、マッチング等を行うことを目的として、都道府県に任命された薬剤師です。

今回、福岡県庁で実施された訓練には、災害医療派遣チーム(DMAT)や災害医療コーディネーター、災害薬事コーディネーター、小児・周産期リエゾン、福岡県・福岡市の職員など約190人が参加しました。

当日は、警固断層南東部を震源とする震度6強の大規模地震が午前6時に発生し、福岡市と糸島市等が被災した想定で訓練が実施されました。県庁薬務課から福岡県薬剤師会に派遣要請された災害薬事コーディネーターが、倒壊やライフラインが寸断される恐れ等がある病院に対し、医薬品提供態勢の確保や必要な医療支援の手順等を確認していました。参加した学生は、災害薬事コーディネーターとともに被災した医薬品卸や保険薬局のアセスメントを行い、医薬品供給フロー作成等の補助を行いました。また、この訓練では、本学薬学部の救急・災害医療薬学研究室が開発したD-CSS(Disaster-Chronology Sharing System)が初めて運用され、県庁本部と災害現場や県庁薬務課との情報共有に用いられました。

※D-CSS(Disaster-Chronology Sharing System)は、更新された情報の共有化、時系列に沿った情報の整理、上位本部への報告を目的として災害時に本部を通り過ぎていく情報を時刻とともに記録する災害時の情報共有ツールです。