福岡大学と医療系ロボットメーカーのリバーフィールド株式会社は、2023年7月3日(月)に触覚機能を有する手術支援ロボットシステム「Saroa サージカルシステム」を用いた胸部外科領域での2つの症例を福岡大学病院にて実施し、患者様が無事に退院されたことを受け、手術等に関するの記者発表を7月19日(水)に行いました。
「Saroa サージカルシステム」は、独自の空気圧精密制御技術を生かして、手術に使用する鉗子にかかる力を検出し、執刀医に触覚(力覚)をフィードバックする機能を搭載しています。従来には無かった触覚(力覚)を有することにより、執刀医は自分の手で直接手術しているような感覚を得られ、手術の精度がより高くなると期待されています。
記者発表では岩﨑昭憲福岡大学病院長をはじめ、手術の執刀にあたった最先端ロボット手術センター長の佐藤寿彦教授(呼吸器・乳腺内分泌小児外科)、上田雄一郎助教(同)、手術ロボットシステム開発を手掛けた只野耕太郎リバーフィールド株式会社社長が出席しました。
佐藤教授は「2015年からリバーフィールド様と共同で開発を進め、さまざな方の支援を受けながらこの度無事に手術を終えることができました。日本の医療機器は現在輸入超過ですが、今回のリバーフィールド様のロボットシステムの登場により、これから国産の医療機器が海外でも使用されることが期待できるのではないかと思っています」と話しました。

岩﨑病院長

佐藤教授

只野社長

上田助教