4月30日8時(日本時間)、米国フィラデルフィアからのオンラインによる授与式(Convocation)で、朔啓二郎医学部教授(学長)に、米国内科学会(American College of Physicians : ACP)の最高栄誉会員(Master of American College of Physicians : MACP)の称号が授与されました。
米国内科学会(ACP)は現在、世界中に約16万3千人の会員を有する国際的な内科学会で、世界最高水準の専門的な内科診療技術を育成し、医療の質を高め、医療をより効果的なものにすることを使命としています。朔教授はこれまで、米国内科学会上級会員(Fellow of American College of Physicians:FACP)として、日本支部の副理事長などを務め、米国内科学会が発行するジャーナルの翻訳をする等、長年にわたって幅広い活動を行ってきました。
新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックでも分かるように、今ほど「医のプロフェッショナリズム」が問われる時はありません。「医のプロフェッショナリズム」は、欧米そして日本における医師憲章の中で、「医療専門職としての知識と技能に加え、患者の利益を最優先し、社会正義のために活動する職業的責務」について述べています。これらの基本原則は不動のものであり、米国内科学会では「医のプロフェッショナル」をPledge(誓約)しています。
米国内科学会は、内科専門医(College)で、医学の知識・教育・技能・倫理・社会貢献についての実践者をフェローとし、その上にマスター(最高栄誉会員)を設定しています。毎年、数百人のフェローと40人のマスターが、授与式で称号を与えられます。最高栄誉会員(MACP)の称号を得るのは、日本人では8人目となります。