福岡大学病院にハイブリッド手術室を開室し、血管撮影装置「Discovery IGS730」を導入しました。国内でも数少ない最新の自走式透視装置の導入となります。
ハイブリッド手術室とは、手術台と血管X線撮影装置を組み合わせた手術室のことで、外科手術による治療とカテーテルによる低侵襲(体に負担の少ない)血管内治療を、手術室と同等の空気清浄度を保ちながら同一の室内で行うことが可能となります。
これにより、カテーテルのみでは治療できない病変に対して手術を同時に行うことができたり、手術での侵襲が大きい場合にカテーテル治療で代替することができるようになります。手術時間の短縮や出血量の減少、さらには造影剤の量や被ばく線量の低減など、患者さんの負担軽減につながります。
福岡大学病院では、内科医、外科医、麻酔科医、そして放射線技師、臨床工学技士、看護師など多職種で連携し治療にあたることで、より適切な治療を実現しています。循環器内科と心臓血管外科を中心とした「ハートチーム」は、今般開設したハイブリッド手術室を通じて患者さんに優しい先端医療を提供していきます。

(左から)麻酔科 秋吉教授、心臓血管外科 和田教授、福岡大学病院長 岩﨑教授、循環器内科 三浦教授
