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2020831
医療

「大腸がん」の手術件数が福岡県で最多、ロボット支援手術(直腸がん)件数も九州・山口地区で最多、読売新聞で紹介

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大腸は、盲腸から肛門までの長さ約1.5~2mに及ぶ消化管で、主に水分を吸収します。大腸にできるがんを総称して「大腸がん」と呼び、肛門に近い「直腸がん」とそれ以外の「結腸がん」に分かれます。大腸がんと診断された人は約15.3万人(2017年)で、年間約5万人が亡くなります。

治療の中心は手術で、①開腹手術、②腹腔鏡手術、③ロボット支援手術、の3種類あります。治療法は、がんの転移の有無や患者さんの状態等により決まりますが、患者さんの体への負担が少なく、繊細で正確な動きが可能なロボットを使った手術が最近注目されています。

福岡大学病院では、「直腸がん」に対して健康保険が適応された2018年からロボット支援手術を導入し、2019年には九州・山口地区において最多の手術(直腸がん)を実施しています(2020年8月26日付け読売新聞朝刊、〔病院の実力「大腸がん」医療機関別2019年治療実績〕より)。また、これまでの累計でも100人を超える直腸がんの患者さんにロボット手術を行ってきました。

ロボット手術を行う医師には高い技術力が必要です。開腹手術や腹腔鏡手術の経験豊かな医師が、厳しいトレーニングを重ねてようやくロボット支援手術が行えるようになります。福岡大学病院には、全国に24人(2020年1月現在)しかいない日本内視鏡外科学会が認定する直腸領域のプロクター(手術指導医)の一人(長谷川傑教授)がおり、日々、高いレベルで技術指導が行われています。また、九州・山口地区では唯一の直腸がんにおけるロボット手術見学施設(メンターサイト)にもなっています

厳しいロボット手術の訓練と豊富な手術実績が今日、多くの患者さんの負担を和らげ命を救うことにつながっています。

ロボット手術についての詳細は、福岡大学病院消化器外科のウェブサイトをご覧ください。