FUKUDAism(フクダイズム)

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2020722
医療

熊本県人吉地方の被災地に赴いたDMATが現地での活動を終えました

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7月5日(日)午前5時30分に福岡大学病院救命救急センターに集合したDMAT隊員は、熊本県人吉地方で活動を行い、7日(火)23時57分に福岡大学病院に戻ってきました。活動にあたった隊員に話を聞きました。

 


―どんな思いで活動にあたりましたか。
被災地の方々に寄り添いながら、「一日も早く被災地の医療が再開されるよう出来ることを精一杯やろう」という思いで活動を行いました。

―DMATの活動で気を付けなければならないことは何でしたか。
隊員には、被災地の方々の負担とならないように活動することが求められています(活動の自己完結)。また、被災地には自衛隊、消防、保健所など多職種の人たちが慌ただしく動いています。その方々と正確に情報を共有し、連携することが大切でした。常に報告・連絡・相談を心掛けました。

―被災地で勇気付けられたことは何ですか。
被災者の方々が土砂を運び出したり、近隣の方同士で声を掛け合い助け合う姿を目にしました。そこには「自分たちの地元を早く元気にするぞ」というパワーで溢れていました。そのパワーに逆に元気を頂きました。

―被災された方々へ。
私たちDMATが関わるのは、被災から復興までの超急性期のごく初期の段階のみで、これから被災地が復興するまでには長い時間がかかると思います。被災地の方々が一日でも早く元の生活を取り戻すことができますよう願うばかりです。私たち隊員は、「DMAT活動が終わっても、被災地の方々にとっては終わりではないことを心に刻んでおく必要がある」と強く感じています。

 

ー主な活動内容

日 時 内 容
7月4日(土) 18:45 熊本県よりDMAT派遣要請発出
  派遣決定
7月5日(日) 5:30 福岡大学病院救命救急センターに集合、資機材の積み込み

5:49

県南保健医療調整本部(熊本労災病院内)へ出発
7:37 県南保健医療調整本部に到着
9:45

県南保健医療調整本部より指示
「A病院(人吉市)の被災状況調査」

10:35 A病院到着
14:35 県南保健医療調整本部に戻り調査結果報告
15:55

熊本県庁調整本部より指示
「被害が甚大な地域にある人吉医療センターに本部の立ち上げ」

  以降、本部運営活動を行い、当日は本部に泊まり込みで作業を行う
7月6日(月)  

<主な活動内容>

・人吉市内の医療機関、介護障害者施設の被災状況調査
・被害が深刻な人吉市内にあるB病院の支援
(診療支援、広域搬送のためのトリアージ)
・球磨村総合運動公園の避難者(約300人)を避難所へ移送
・人吉市内各避難所の状況調査
(避難者数、要介護者数、医療提供や環境の評価など)
・被災病院患者の転院搬送(搬送先や移送手段の調整)

7月7日(火)  

<主な活動内容>

・球磨郡の医療機関、介護障害者施設の被災状況調査
・B病院の支援
・各避難所の状況調査
(避難者数、要介護者数、医療提供や環境の評価など)
・新規避難所の状況調査
(避難者数、要介護者数、医療提供や環境の評価など)
・球磨村運動公園に医療調整指揮所立ち上げ
・自衛隊に同行し、球磨村孤立地域へのDMAT派遣

18:30 本部ミーティング
(各機関と情報や活動方針の共有)
19:40 本部運営引き継ぎ
20:54 福岡大学病院へ戻るため現地を出発
23:57 福岡大学病院に到着、解散式