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202071
医療

福岡大学病院にECMOセンターを設立 ~コロナで重症化した患者の積極的受け入れ、治療技術の向上、人材育成へ~

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福岡大学病院は7月1日(水)、ECMOセンターを設立しました。また、ECMO治療の世界的組織であるELSOにも加盟しました。ELSOに加盟する医療機関は大阪府以西から九州(沖縄県を除く)にかけてはなく、世界レベルの症例収集と治療技術を提供する九州の拠点となります。

新型コロナウイルス感染症による重症呼吸不全患者の治療に使われるECMO(人工心肺装置)は、世界で日本が最も多く保有していると言われていますが、ECMO治療には高い技術力とECMO治療に精通した看護師や臨床工学技士らとのチーム力が必要で、日本においては技術的にも人材的にも世界的に見て劣っていました。

そのような状況に鑑み、福岡大学病院では約10年前から、ECMO治療で高い実績を誇るカロリンスカ大学病院(スウェーデン)に医師や臨床工学技士を派遣し、技術習得を重ねてきました。今回の新型コロナウイルス感染症における重症患者さんのECMO治療では、九州で最多の患者さんを受け入れ、高い救命率を上げることができていますが、その背景には長年の症例研究や技術習得・継承がありました。

今般のECMOセンター設立にあたって、新型コロナウイルス感染症で重症化した患者さんを積極的に受け入れるとともに、福岡大学病院が持つECMO治療の技術や経験を九州地区の医療関係者に伝え、九州地区におけるECMO治療の技術の向上と人材育成に寄与していきます。厚生労働省からの要請もあり、7月4日(土)には福岡県におけるECMO治療の研修会を福岡大学病院において実施します。今後は、福岡大学病院から各県に出向き研修会を開催する予定です。

昨日6月30日(火)には、新聞社、テレビ局、雑誌社の13社に対して、岩﨑昭憲福岡大学病院長、中川朋子同副病院長兼看護部長、石倉宏恭ECMOセンター長、星野耕大同副センター長が記者発表を行いました。

岩﨑病院長

中川副病院長兼看護部長

石倉センター長

星野副センター長

【記者発表については、各報道機関のウェブサイトにも掲載されています】
・西日本新聞:「頼みの管「エクモ」フル活用へ 福大病院が重点治療センター開設
・朝日新聞:「朝日新聞デジタル 福大病院にコロナ治療の砦 ECMOセンター、育成も(6/30)

・毎日新聞:「新型コロナ 福大病院 エクモセンター設立 重症患者治療、人工心肺装置
・産経新聞:「福岡大病院がECMOセンター設立 コロナ治療拠点、第2波に備え