7月24日(水)、北九州市民球場で全国高校野球選手権福岡大会の決勝戦が行われ、福岡大学附属大濠高校は西日本短期大学附属高校と対戦し、2-5で惜しくも敗れ出場に一歩届きませんでした。
35年ぶりの夏の甲子園出場を目指す大濠高校。アルプススタンドには平日にも関わらず、多くの在校生・保護者・卒業生が集まり、選手たちに声援を送りました。

試合開始前緊張感に包まれるグラウンド

多くの声援が選手たちを後押し
大濠高校は1回表、柴田獅子選手(3年生)がタイムリーヒットを放ち、1点を先制します。2回に同点に追いつかれますが、5回表に高田大賀選手(3年生)の犠牲フライで、2-1と勝ち越します。しかし、5回に再び同点に追いつかれ、2-2のまま試合は後半に突入します。
何とか勝ち越したい大濠高校ですが、相手の固い守備の前になかなか勝ち越し点を奪えません。大濠高校も3回途中から登板していた平川絢翔投手(3年生)を中心に守備陣が平川投手を支え、度重なるピンチを切り抜けます。しかし、8回裏2アウト1・2塁のピンチを迎え、ここで勝ち越しの3ランホームランを許し、2-5で最終回を迎えます。
同点に追いつきたい大濠高校ですが、得点を奪うことができず2-5で試合終了のサイレンが鳴りました。惜しくも甲子園出場とはなりませんでしたが、両チームとも随所に好プレーが飛び出すなど、決勝戦らしい好ゲームとなりました。試合終了後にはスタンドから多くの拍手が送られ、両チームの健闘が称えられました。

先制のタイムリーヒットを放つ柴田選手

力投する平川投手

二塁打を放ちガッツポーズをする高田選手

試合を見守る大濠高校の田中慎吾校長(左から2番目)

ピンチの場面で声を掛け合う選手たち

ベンチも一体となって戦う
また、試合後には両校の応援スタンドからエール交換が行われ、大濠高校の甲子園への想いは西日本短期大学附属高校に引き継がれました。
試合後、八木啓伸監督は「選手たちは勝利に向かって全力でプレーしてくれました。本当によくやったと褒めてあげたい。今日の3年生の勝利に向かう姿を1・2年生はよく目に焼き付けたと思います。3年生の思いを受け継ぎ、また甲子園を狙えるチームをつくってこの場所に戻ってきたいと思います」と話しました。また、主将の大神浩郎選手は「自分たちは全ての力を出し切りました。そこに関して悔いはありません。西日本短大附属高校さんは同じ南部に所属するライバル。お互い切磋琢磨してきたからこそ今日のような試合ができたのではないかと思います」と語りました。

想いは西日本短期大学附属高校の選手たちに

閉会式
大濠高校へのご声援ありがとうございました。
また、本大会では準決勝で附属校対戦が実現するなど、両校の活躍のお陰で大変見どころの多い大会となりました。今後も両校へのご声援をよろしくお願いします。
【関連リンク】
・大濠高校ウェブサイト
・若葉高校ウェブサイト