8月10日(水)~13日(土)、“創作ダンスの甲子園”と位置付けられる「第34回全日本高校・大学ダンスフェスティバル神戸」が兵庫県神戸市で行われ、若葉高校ダンス部が最高賞である文部科学大臣賞を受賞しました。
1973年の創部以来、ダンス部は同大会で7度の文部科学大臣賞を受賞しており、今回は11年ぶり8度目の受賞となりました。
キャプテンの榊山優奈さん(3年生)に、作品を創作するまでの過程などについて聞きました。

文部科学大臣賞を受賞し喜ぶ部員たち
キャプテン:榊山 優菜さん
今大会の作品「モラトリアム」は、「成人年齢が18歳へと引き下げられた今、私たちは大人として生きていくことができるのか」という思いからはじまったものでした。創作する中で、何度も「自立とは何か」と自らに問い続けました。どのような状態を自立と呼ぶのか。自立するためには何が必要なのか。その答えは、中々見いだせないままでした。
そして創作段階、作品の流れをつくっていく中で、あらためて気付いたことがありました。それは、私たちを支えてくれた多くの人たちへの「感謝」の思いでした。
私たちはこれまでダンスのことばかりを考え、夢中に練習してきました。そこには、一番近くで見守っていてくれた家族や、叱咤激励しながら私たちを成長させてくれた先生や先輩方、私たちを信じて最後までついてきてくれた後輩たちがいました。そして互いに支え合いながら3年間苦楽を共にしてきた仲間たちもいました。
そうした方々のたくさんの愛を受けながら、今の自分たちがある。そしてこの思いこそ、私たちの「自立」へと繋がっていくのではないかと思いました。「全ての方々からの愛に感謝の気持ちを伝える」こと。これこそが「モラトリアム」=「大人への猶予期間」と考え、この作品をあたたかさ溢れるものへと導いていくことができました。
これからの人生でも、私たちはたくさんの人から支えられ、愛を受け取っていくはずです。「モラトリアム」を通して気付き感じた「支え」「感謝」「自立」の思いを忘れることなく、これからも自分たちの道を歩んでいきたいと思います。
文部科学大臣賞を受賞した作品「モラトリアム」は、12月25日(日)になみきスクエア(福岡市東区千早)で開催予定の「第30回福岡大学附属若葉高等学校ダンス部定期公演」でも公演します。ぜひご来場ください。
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