FUKUDAism(フクダイズム)

  • facebook公式アカウント
  • twitter公式アカウント
  • Instagram公式アカウント
202177
国際交流

BENTO旅で留学生と国際交流

  • facebookでシェアする
  • twitterでシェアする
  • LINEでシェアする

コロナ禍において、国際交流はなかなか難しく感じませんか。しかし、コロナ禍であっても自らが積極的に国際交流を求めて行動することで、その機会が得られ、さまざまな気付きや価値観に出合うことができます。

今回は、初めての「国際交流」を通して他国の方と触れ合い、さまざまな気付きがあったという、福岡大学経済学部経済学科4年次生の小川敦也さんに話を聞きました。小川さんは「ベントウ・ジャーニー」と題した北九州市の食材で弁当を作りながら、外国人留学生と日本人学生が交流する3泊4日のツアーに参加しました。


−参加までのいきさつを教えてください

友人が他大学のゼミ活動で、旅行プランを商品化するプロジェクトに取り組んでいて、今回の「ベントウ・ジャーニー」に招待されました。私自身、初めての国際交流で不安はあったものの、プロジェクト内容を聞き、とても面白そうだと感じて参加しました。参加者はベトナムからの外国人留学生2人、日本人学生2人と少人数ではありましたが、参加者同士仲良くなり、いわゆる“同じ釜の飯を食べた”ことでさらに絆が深まりました。

−3泊4日の中では、どんな交流イベントが行われたのですか

「ベントウ・ジャーニー」の名のとおり、弁当作りが主に行われ、アクティビティもありました。
​1回目の弁当作りは北九州の旦過市場でベトナム人女子留学生2人と食材の買い出しから始まりました。決まった金額の範囲内での買い物は難しく、多くの食材を使うとなるといかに安い食材を買うことができるか、食材探しに苦労しました。弁当を作った後、公園へ移動して、みんなで食べました。2回目は子ども食堂へ行き、子ども達と一緒に弁当作りをしました。2回ともわれながら、とてもおいしい弁当でした。

アクティビティでは、子ども達とベトナムのじゃんけんゲームで遊んだり、留学生と一緒にミッションをクリアするイベントがありました。「TOTOミュージアムまでたどり着き、見学する」というものと「銀河鉄道999の作者である松本零士さんの作品と連携してデザインされたマンホールを全て探し当てる」というものです。普段なかなか行かない場所やしないことを留学生と一緒に行うことで、とても楽しく感じました。

また、皿倉山で夜景を見たり、小倉城や門司港レトロなど観光名所を巡りました。自由時間には、留学生とベトナム料理店でカエル料理を食べました。初めて食べましたが、抵抗なく意外とおいしく食べることができました。

留学生と一緒に皿倉山へ(一番左が小川さん)

ベトナム料理店での小川さん

ツアーのコロナ対策はどうでしたか

実行委員の方々が、検温・アルコール消毒・マスク・黙食・盛り付けの際の手袋着用など、感染対策を徹底してくれていました。コロナ禍であっても感染対策を徹底しつつ旅行を楽しむという、新しい旅行スタイルを経験できました。

参加してみての感想(良かったことや苦労したこと)を教えてください

留学生との弁当作りは、「分量を間違えた」「調味料を入れ忘れた」など、さまざまなハプニングが起きます。でも、そのハプニングを一緒に乗り越えて弁当を完成させ、そのハプニングを笑い飛ばしながらみんなで弁当を食べたことで一気に仲を深めることができました。話をする中で、日本語が上手く伝わらないこともありましたが、互いの言語を教え合い、留学生も参加してよかったと楽しんでもらえるように心掛けました。文化の違いにも触れることができて、新たな発見にもつながり、充実した3泊4日を過ごすことができました。参加してよかったと心から思います。

留学生を手伝う小川さん

完成した弁当を披露する参加者たち

国際交流の魅力は何ですか

他国の方と触れ合うことで、「国籍は違うけど、同じ人間なんだよ」ということを身にしみて感じ、考え方を変えるきっかけになると思います。世界各国では、まだまだ人種の違いで偏見や差別がありますが、それは表面的な部分しか見ていないことが原因なのではないでしょうか。実際、私自身もただの噂話を信じて、国や人種に対して印象が悪くなったこともありました。しかし、今回留学生と関わったことで、他国の人の良い部分やその国の文化・背景など、直に知ることができました。国際交流をすることで、今まで感じなかった価値観や気付きをより深いところまで知ることができるので、コロナ禍の今でも国際交流の機会をつくって取り組んでいこうと思います。