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202145
国際交流

【在外研究】マラ工科大学(マレーシア)~スポーツ科学部 森口 哲史 教授~

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福岡大学では、教育職員を外国の大学や研究所等に派遣し、学術の研究や教授能力の向上を図ることを目的に在外研究員の制度を設けています。

今回は、本学の協定校であるマラ工科大学(マレーシア)に2019年9月~2020年6月末(研究期間は8月まで)の間、在外研究員として現地で研究されたスポーツ科学部教授森口哲史先生に海外で学ぶ意義や魅力等についてお話を伺いました。


−研究内容を教えてください

"Study on integrated medical care in Asian athletes" 私の研究課題はアジアのアスリートへの統合医療の取り組みについて調べることでした。多民族・多宗教の地域では、スポーツアスリートに対するメディカルケアもさまざまな配慮が必要です。マレーシアの国技ともいえるバドミントンや国民的スポーツであるサッカーなど、トップアスリートに対する物理療法やムスリムの女性アスリートに対する治療など、日本では経験のできない研究を行うことができました。

海外の地だからこそ学べることとは?

マレーシア最大の国立大学であるマラ工科大学のスポーツ科学部(スポーツクリニック)へ赴任しました。私の場合は、スポーツ鍼灸師として痛みを抱える患者さんとのコミュニケーションが「学びの収穫」でした。それは職業柄、患者さんの実生活について深く触れることができたからです。宗教や文化、生活環境が全く異なる人同士が、“心身を癒すための方法”という共通課題について、お互いの異文化に配慮しつつ理解し合えた時はとても充実感を感じました。


クリニックの様子

海外生活で最も楽しかったこととは?

マレーシアは多民族国家です。マレー系、中華系、インド系、その他東南アジア近隣諸国から多くの移住者が暮らしています。マレーシア生活の中でもさまざまな食文化に触れたことは最も楽しい思い出です。アジア中のおいしいものが全て食べられるといっても過言ではありません。スパイシーでエスニック、時間をかけてじっくりと煮込んだ鶏肉や海鮮料理は「絶品」の一言です。日本ではめったにお目にかかることのない南国フルーツもとても安く手に入りました。

青空市場

伝統的な料理

学生に対して、海外に行ったり国際交流することについて一言

「せっかく地球に生まれたのだから、できる限り自分の目で世界中を見てみたい」私は幼い頃から世界地図とにらめっこしていました。多国の人々や生活・文化・環境と触れ合って共感や理解が進むと、無条件な楽しさだけではなく、私たちが共に未来を生きていくための本質的課題が少しずつ見えてきます。言葉が話せなくても何の問題もありません。いろいろな形で意思の疎通はできますから。言葉を話す必要性があるならば学べばいいことです。多くの可能性を秘めている若い皆さんだからこそ、行ってみたい場所があったら、まずは安全と安心を確保して現地に行ってみてください!

行政区画にあるモスク

滞在先からの風景