FUKUDAism(フクダイズム)

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2021215
国際交流

「国際交流」を通じて得た発見と刺激

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大学に入学して挑戦したいと思うことに「国際交流」と挙げる人は多いと思います。留学生とキャンパスですれ違ったり、寮で共に暮らしたり、ゼミで意見を言い合ったりと、高校時代にはあまり体験できなかったことが大学では日常的に行えます。しかし、自らが積極的に国際交流を意識して行動しないと、その機会を逃してしまうことも現実です。

今回は、国際交流を通じてそれまで持ち合わせていなかった感覚や考え方に気付いたという、工学部化学システム工学科4年次生の常岡武流さんに、国際交流の魅力について話を聞きました。

留学生と筥崎宮へ(一番右が常岡さん)

留学生とももち浜へ(前列一番右が常岡さん)


国際交流に興味を持ったきっかけは何ですか

大学生活にも慣れ、新しい刺激が欲しいと思っていた頃、学内でできる国際交流ボランティア(FIT*)を見つけ、参加したことが一番のきっかけです。以前から英語に興味があり、英語を話せる人はカッコいい、話せるようになりたい、と思っていました。しかし、机の上で行う英語の勉強は続いたことがなかったため、まずは英語の字幕で洋画を観て、話し方・身振り手振りなどのマネをしました。また、英会話が得意な人ととにかく会話もしました。そうすることで、英語を使うことに抵抗がなくなり、海外の人とコミュニケーションをとることができるようになりました。

FIT・・・Fukuoka University International Team:福岡大学国際交流チームの通称で登録制の国際交流ボランティアのこと。国際センターにて随時登録可能。主に言葉や生活習慣の違いで戸惑うことの多い留学生等にアドバイスを行う等の活動を行う。

−FITではどのような活動を行いましたか

主に日本に来たばかりで分からないことの多い留学生への生活サポート(銀行口座開設、保険加入の手続き、本学キャンパスの案内など)をしました。また、日本文化や伝統を知ってもらうために、博物館・相撲見学や茶道体験などの交流プログラムにも一緒に参加しました。その時、ただ参加するのではなく、歴史やルールを調べて分かりやすく説明するなど、留学生により楽しんでもらえるように工夫しました。留学生が楽しそうにしている顔を見た時はとてもやりがいを感じました。他にも、留学生が受けている授業に参加しました。授業によっては、ディスカッションする機会もあるので、留学生目線のさまざまな考え方に触れることができました。留学生と県外へ旅行したり、福岡市内の屋台でお酒を酌み交わす等を通して、とても親しくなれました。
今は新型コロナウイルスの影響で対面の活動はできていません。時々、オンラインで来日できない留学生に福岡の魅力を話したり、簡単な日本語とパワーポイントを使って自分の夢などについて話しています。
全く異なる環境で育った人と交流することで、それまでの自分には無かった感覚や考え方などを養うことができたと思います。これこそ国際交流の魅力と感じています。FITで活動できて大満足です。

−国際交流での経験を今後(将来)どう生かしたいですか

国際交流を行って、自分の中でこれまで常識だと思っていたことに疑問視する機会を得ることができました。その視点を持って物事を見ると、「実は当たり前ではないんだ」「そういう考え方があるんだ」「こんな食べ物や場所があるんだ」など宝探しみたいでワクワクします。そして多様な文化に触れることで改めて日本の良さを確認できました。海外の宗教や文化など自分の知らなかったことや理解できていなかったことがたくさんあることに気付き、まずは関心を持つことが大事だと感じています。自分と違った意見や考え方を持つ相手に対しても、相手を知ること、知ろうとする姿勢を持つことが重要と思います。これからも国際交流を続け、自分の世界を広げていきたいと思います。

常岡さんは「新型コロナウイルスが収まれば世界のさまざまな絶景を見て回る予定です。最初はノルウェーでオーロラを見ることを計画しています。キャンパス内の国際交流でも発見がたくさんありました。今度は実際に海外に行って、そこで自分は何をどう感じるのかを知りたいです」と話しています。