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20201225
国際交流
卒業生

卒業生が留学経験を語る~「留学したい」その気持ちを言葉にしよう~

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福岡大学では、協定校留学・研修の他に、留学や各種プログラムの相談・サポートも行っています。今回はそのサポートを受け、官民協働海外留学支援制度~トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム~で留学した小倉彩香さん(2018年理学部化学科卒業)を紹介します。

小倉さんは「ヘビ毒からアルツハイマー型認知症と高血圧症の治療薬を見つけ出す」をテーマに、シンガポール国立大学へ1年間留学しました。卒業後は本学大学院理学研究科に進学し、現在は、母校である附属若葉高等学校で教鞭を執っています。

 

シンガポール国立大学の研究室のメンバー(左から2番目が小倉さん)

バースデーパーティー(最後列左から3番目が小倉さん)


  • プロフィール
    名前:小倉 彩香(おぐら・あやか)
    経歴:2018年に理学部化学科を卒業後、大学院理学研究科(化学専攻、機能生物化学研究室)修士課程に進学。大学院在学中の2018年9月から1年間シンガポール国立大学へ留学。
    大学院修了後、2020年4月から附属若葉高等学校において理科の教員として活躍中。

−留学のきっかけ、本プログラムを選んだ理由
留学のきっかけは、大学で行っていたヘビ毒の研究をもっと深めたいという気持ちが強くなったことです。この研究をリードしているところがシンガポール国立大学でした。同じ考えやポテンシャルを持った人とつながりたいと思ったことも留学の理由の一つです。「トビタテ!留学JAPAN」のプログラムは、語学力に関係なく、自分のやりたいことを応援してくれるものだったので、挑戦しました。

選考まで
プログラム出願を決めた時点で、締切まで残り2カ月程度でした。研究室の先生方と相談し、留学計画を立てました。英語力は不問とはいえ、海外で生活するには必要になるので、英語の勉強の一環として、先生方とは英語でディスカッションをしたり、メールのやりとりも英語で行いました。また、化学の専門英語が必要になると思い、研究において使うであろう用語をノートにまとめ・集中して覚えました。2カ月とはいえ、頑張って準備した結果、プログラムに参加できることが決まった時は、とても嬉しかったです。

留学先での暮らし
平日は大学で研究の日々でした。休日は研究室の友人と食事に行ったり、マレーシアに行ったりしました。シンガポールは多民族国家なので、さまざまな国のイベントがあります。それらに積極的に参加し、異文化交流・理解に努めました。

−留学を通して糧となったこと
自分自身の一番の変化は、考え方や物事に対する見方が変わったことです。留学先の研究室にはさまざまな国からの研究者がいたので、他国の文化や宗教に触れる機会も多く、新たな気付きにつながりました。世界中から専門家が集まっている研究室はレベルが高く、日本の研究室とは雰囲気が異なっていました。また、語学の壁もあり、困難の連続で悔しい思いもたくさん経験しました。しかし、状況を変えるためには自分にできることから始めようとたくさんの実験を誰よりも行いました。その甲斐あってか、研究室のメンバーから徐々に認めてもらえるようになり、研究や実験についても意見を求めれるようになりました。とても嬉しかったです。「努力は実を結ぶ」ことを実感しました。最終的に、研究についても大きな成果を得ることができましたし、人間関係においても深い関係を築くことができました。この経験を糧に、今も困難にぶつかった際、自分なりに努力することを心掛けています。

ー留学したいと考えている学生へメッセージ
「やりたいことを言葉にしよう!」

留学をしたいと考えていても英語力や自信のなさから諦めてしまう人がいると思います。私も最初はそうでした。しかし、自分の気持ちを周囲に伝えたことで、研究室の先生や国際センターの方々が留学できるように協力してくれました。自分の考えや気持ちを誰かに伝えてみてください。言葉にすると前に進めるように思います。福岡大学には留学を支援してくれて、親身に相談に乗ってくださる方々がたくさんいます。ぜひ頼ってみてください。皆さんの夢や目標が叶うことを応援しています。

ちなみに現在、私が参加した「トビタテ!留学JAPANプログラム」では応募者を募集しています。


小倉さんは「学生時代は多くの方に助けてもらいました。今度は、私がみんなの助けになりたいと思っています。自分の経験をシェアすることで何か役に立ててもらいたいです」と話します。