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202092
国際交流

【派遣交換留学生】 このタイミングでの留学は私にとって貴重な経験

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今回は、フランスへの派遣交換留学から帰国したばかりの人文学部フランス語学科4年次生の伊藤早永さんを紹介します。伊藤さんは2019年9月から2020年6月までの約10カ月間、福岡大学の協定校であるリヨン政治学院へ留学していました
「長期のストライキや新型コロナウイルスの影響で困難な局面が多かったけれど、このタイミングだからこそ、フランスと日本の違いをより認識することができ、貴重な経験ができました」と話す伊藤さんに、現地の大学生活などについて聞きました。

 


−フランス留学を決めた理由
フランス語学科に在籍しているからには、フランス語を大学で学ぶレベル以上に上達させたいと思ったことが1番の理由です。また、高校生の頃から「大学生活で一度は絶対留学する」という目標を立てていました。

−リヨン政治学院での学び
リヨン政治学院はその名のとおり、政治に関する授業が多く開講されている大学です。しかし、私は基本的に歴史の授業を受講しました。リヨン政治学院から福岡大学に留学していたフランス人の友人が、留学生には歴史の授業がオススメだと教えてもらっていたからです。フランス人の視点から見た日本の歴史はとても興味深かったです。

−留学中に困ったこと
リヨンでは大学生によるストライキが多くあり、大学が休校になったり、テスト形式が筆記試験からレポートに変更されたりしました。その影響で、授業がなかなか進みませんでしたが、先生が授業内容を記したレジュメを配ってくださったおかげで、しっかり学ぶことができました。また、新型コロナウイルスのパンデミックによる外出規制中には友人とも会えず、一人で過ごしていました。とても心細かったですが、フランスにいる日本人の友人と時差関係なく連絡できたおかげで、帰国までめげずにいることができました。

−自分の変化を振り返って
帰国してからは紙媒体の本や新聞などを積極的に読むようになりました。フランス滞在中は電子版の新聞ばかり読んでいたため、紙媒体で読めることにうれしさを感じています。

ー将来の目標
フランスの大学院で西洋美術について研究し、海外の美術館で学芸員として働くことが目標です。これは、フランス滞在中にパリにあるオルセー美術館を訪れた時、展示されていた絵画作品に魅了されたことがきっかけで、西洋美術にもっと関わりたい、もっと知りたいと思ったからです。

ー私にとっての留学とは
何にもとらわれず、自分を引き出すことができる機会だと思います。フランス語や英語での会話は日本語よりも自分の気持ちをよりダイレクトに表現できている感じがして、心躍る気持ちになります。特に留学は、自分の目で現地の状況を確かめることができる絶好の機会です。

ー留学を考えている人へ
語学力を伸ばすことだけが留学ではなく、現地でしかできないことを体験するのも留学に行くからこそできることだと思います。また、フランスでは日本よりも不便なことがたくさんあり、困難な場面に多々直面します。それらを乗り越える過程で、自力で何とか切り抜ける力や精神力が身に付いたように感じます。留学先で自分がどのようなことをしたいのか、どのようになりたいのかなど、思案することも留学を考える楽しみではないでしょうか。