福岡大学で学び、挑戦し、夢を追う学生たちに迫るインタビュー企画、「ふくらませ、大胆に。」
学びに向き合う姿勢や将来への想い、日々のキャンパスライフを通した一人一人の個性と成長をお伝えします。
工学部電子情報工学科3年 天谷昂舜
<パズルのような感覚に魅了。順序立てて考える心地よさ>
父は電子系(ハードウェア)、母は情報系(ソフトウェア)。IT業界に従事する両親の姿に自然と憧れて、大学進学を見据えて工業高校へ進みました。そこで初めて触れたプログラミングにも魅了されて、福岡大学の電子情報工学科を選びました。
プログラミングが好きになった理由は、パズルゲームの感覚に似ていたからです。コンピューターは空気を読んで作業してはくれません。「まずこれをして、次にこれをして、最後にこれをする」と、手順を一つずつ組み立てていく必要があります。手順をクリアしながら、一つの大きな目標に向かってゴールへ進んでいく。その作業が、すごく好きなんです。
そんな「好き」に気付いたのは、高校生の頃でした。「何でプログラミングが好きなんだろう」と自問してみたんです。生徒会の活動も振り返りながら考えていくうちに、「私は、物事を順序立てて考えるのが好きなんだ」と気付きました。好きの理由を、自分の言葉で説明できるようになった瞬間でした。


<引っ込み思案だった自分が、演劇部で幹事に>
中学校時代は、本当に引っ込み思案でした。人に話し掛けるのも怖くて、いつも半歩下がって見ているタイプ。ただ、話すこと自体はもともと好きだったので、「高校では少し変わりたい」と生徒会執行部に入りました。人前で話す経験を重ねてハードルは少しずつ下がり、大学では演劇部へ。もともと声優が好きで、演劇をしてみたいという思いはずっとありました。
演劇部は文系の部員が多く、考え方や物事の捉え方が理系と違って、いろいろな意味で刺激を受けます。面白いと感じるのは、悲しい役を演じるときのアプローチです。私は「泣くなら声を震わせるにはどうするか」と頭で考えて泣くのですが、文系の部員は役そのものに寄り添って、一緒に悲しくなっていく。その姿を見るたび、「すごいな」と感心しています。
演劇部では自分たちの力だけで舞台を完成させるので、裏方、アナウンス、役者と、全ての役割を部員が担っています。私は全て経験しましたが、立つ場所によって見える景色が全く違います。
現在は幹事として、部の活動全体を把握しながら、幹事会で他の部の幹事たちと運営方法を共有しています。もともと人と関わるのが好きなので、積極的に人と関われる場があるのは純粋にうれしいこと。勇気がなくて何もできなかった中学校時代がまるで嘘のように、今の学生生活は充実しています。


<「4割の余力を残す」を広めたい>
幹事を経験して学んだのは、「100%じゃなくていい」ということです。以前は、部全体を把握しておかなければという責任感から、常に肩に力が入っていました。視野が狭くなり、何もかも自分で抱え込んで、部員と衝突して、心が落ち込んだこともあります。
そんな時、幹事会の先輩に「ミスをゼロにすることより、大問題にならない程度のミスに抑えることを意識しているよ」という言葉をもらいました。ミスが起きても、幹事がフォローすればいい。そう考えられるようになってから、肩の力が抜けて、ぐっと楽になりました。
そして、それを実行するには、プログラミングで培った「順序立てて考え、手順を細かく分解する」考え方がとても役立っています。今は、やることを細かく分けて、他の人にもできることは任せています。常に「4割の余力」を残しておけば、急な対応もできて、いっぱいいっぱいにならずに済む。
演劇部には真面目な子が多く、無理をして落ち込んでしまう人もいます。だからこそ、「余力を残す」この考え方を、この記事を読んでくれた人にも届けられたらいいなと思っています。
【関連リンク】
・FUKUDAism「ふくらませ、大胆に。」(これまでの記事を全て掲載)
・公式Instagram(「ふくらませ、大胆に。」別記事掲載)
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