福岡大学で学び、挑戦し、夢を追う学生たちに迫るインタビュー企画、「ふくらませ、大胆に。」
学びに向き合う姿勢や将来への想い、日々のキャンパスライフを通した一人一人の個性と成長をお伝えします。
医学部看護学科3年次生 山﨑 百華 さん
<医師への憧れ。見つけた新たな道>
小学生の頃から、ずっと小児科医になりたいと思っていました。幼い頃、優しく接してくれた小児科の先生みたいになりたいなって。
私の家系は、両親、叔父共に医療関係者。親族は継がなくていいって言ってくれていましたが、患者さんから「お母さんに優しくしてもらったのよ」と感謝の言葉をかけられることがあって。地域に必要とされる存在ってすごいなと、純粋に憧れました。
医学部を目指して1浪もしたんですが、2回目の受験では看護の道も選択肢に増やしました。
でも、妥協ではないんです。
浪人中に、叔父が「ナースプラクティショナー(NP)という仕事があるよ」と教えてくれて。あ、こういう仕事もいいな、と。
知っていますか? ナースプラクティショナー。まだ看護学科の学生でも知らない人が多いのですが、世界で最初にこの制度を始めたアメリカでは、一定レベルの診断や治療を行うことが認められている看護師として、25万人が活躍しています。
日本ではまだ有資格者は少なく、制度も整っていませんが、NPになれば、自分がずっとやりたかった医師の仕事に少しでも近づけるんじゃないか。そう思って、福岡大学の看護学科に入りました。


<NPの先進国で、看護師の働き方に触れ>
入学してすぐ、アメリカのウオッシュバン大学への研修プログラムがあることを知りました。説明の中で「NP」という言葉が聞こえてきて、「あ、これに参加して、実際に見てみたい」と。選抜のための面接では、自分が医師を目指していたこと、そしてNPという存在への憧れを素直に伝えました。
実際にアメリカで見た医療現場は……、一言で言うと医療従事者にとって良い環境でした。それぞれの科に、専門の知識や経験を持った看護師がいて、自分の仕事を追求している。中には、医師なしでクリニックを開業しているNPさんもいました。びっくりしましたよ。日本で看護師が開業なんて、考えられませんから。
もともと、NPになりたいと思ったのは、「医師に近い行為ができるから」でした。でも、看護学科で学ぶ中で、一番患者さんのそばに居られる看護師だからこそ、変化や気持ちに気付いてあげられる。看護師にしかできないこともあるんじゃないかって、思うようになっています。その上で、できる医療行為が広がれば、医師との連携ももっと強められる。他職種との架け橋にもなれるなら、もっと最高だとそう思っています。


<長い道のり。その先の道を拓くために>
NPになるには、卒業後に5年の実務経験と大学院修士課程の修了、さらに認定試験の合格が必要です。23歳で卒業して、大学院に行けば、資格が取れるのは最短でも30歳。自分のライフステージを考えると悩むこともありますが、それでも、やっぱり上を目指していきたいです。
福大病院にも、まだNPさんはいらっしゃいません。「誰もいないなら、自分が道を拓きたい」という思いは、まだ密かに胸に秘めています。まずは来年から始まる本格的な実習で、患者さんの退院後の生活まで考えられるような、そんな関わり方を一つ一つ積み重ねていきたいです。
【関連リンク】
・FUKUDAism「ふくらませ、大胆に。」(これまでの記事を全て掲載)
・公式Instagram(「ふくらませ、大胆に。」別記事掲載)
・看護学科ウェブサイト
