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2025121
教育
研究

薬学部の櫨川舞准教授が「柿原科学技術研究財団優秀研究者賞」を受賞 ~核酸医薬の開発~

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福岡大学薬学部の櫨川舞准教授が「柿原科学技術研究財団優秀研究者賞」を受賞しました。

財団創立20周年に際し、先端科学技術の進歩に寄与する研究の奨励と将来の飛躍が期待される研究者の啓発を目的として新たに設けられた「優秀研究者賞」は、本財団の研究助成事業により助成を受けた研究者について、学術的に評価された者および産業振興に寄与した者が表彰されています。

櫨川准教授は、薬物送達学を専門とし、自己エクソソーム製剤を利用したテーラーメード核酸医薬の開発をテーマに研究しています。自分の成分(血液中のエクソソームという顆粒)を使用する本医薬品は、① 転移がんへの特異的集積性  ② 細胞膜透過性の向上 ③ 自己成分という安全な医薬品設計という一石三鳥な医薬品です。

本医薬品を開発することで、①がんの転移先指向性の薬物キャリアがない②核酸は膜透過性が低いため医薬品開発が難しい③核酸送達には薬物キャリアの開発が必須であるがキャリアに使用される人工素材は毒性が生じる危険があるといった課題を解決することができます。

櫨川准教授は、「このたびは、財団設立20周年の記念すべき年に柿原科学技術研究財団優秀研究者賞という栄誉ある賞にご選出いただき、心より光栄に思います。2018・2019年度に本財団の助成事業に採択されたプロジェクトが、現在も核酸医薬品としての実用化に向けて着実に前進しているのは、本財団からのご支援が大きな契機となったおかげです。今回、このようなご評価を賜りましたことは、今後の研究活動をさらに推進するうえで大きな励みとなります。今後も、がん治療領域における個別化医療に貢献し得る核酸医薬の開発を目指し、研究に一層邁進してまいります」と話します。

表彰式の様子(右:櫨川准教授)

受賞講演を行う櫨川准教授

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