福岡大学薬学部では、2023 年度から課題解決型プログラム「ふくやくプロジェクト」を行っています。
9月14日(日)に第84回九州山口薬学会が行われ、本プロジェクトの「リボンコスメプロジェクトチーム」が優秀演題賞を受賞しました。
本学会は、九州・山口の薬剤師が医療現場および各職場で習得し、研究した成果の発表を行うとともに、学術水準を高め、保健・医療、福祉環境の発展に貢献することを目的としています。
リボンコスメプロジェクトとは、ピンクリボン運動の一つであるブレストアウエアネス※を、SGDsの観点から廃棄コスメを利用して啓発する学生独自のアイディアから生まれたプロジェクトです。リボンコスメの「リボン」は、ピンクリボンのribbonとコスメ再生のrebornに由来します。
※ブレストアウエアネスとは、breast(乳房)、awareness(意識)という言葉で構成され、自分の乳房の状態に日頃から関心を持ち、変化にきづくことを意識する生活習慣のこと。
「親子参加型の乳がん早期発見啓発運動『リボンコスメプロジェクト』」と題した発表
リボンコスメプロジェクトチームのメンバー
発表した後藤麻論さん(薬学部2年次生)は「本プロジェクトの先生方にアドバイスやご意見をいただいたことで改善ができ、自信につながりました。今回の受賞により、複数の企業の方からお話をいただき、プロジェクト活動の幅が広がりそうです。これからも、乳がんで悩む女性が少なくなるように、メンバーで力を合わせて、取り組んでいきます。私たちの活動は、これからです」と話しました。
また、同じく口頭発表した残薬アートチームは、実際の残薬で作成した真珠の耳飾りの少女(ヨハネス・フェルメール)のモザイクアートで残薬問題の啓発に取り組んでいます。「残薬アートは残薬問題について考えてもらうきっかけとなるか?」という演題で、残薬アートを見て、残薬に対する興味を持つのか、また、残薬問題を誰に伝えたいのかなどをアンケート結果をまとめて発表しました。
本プロジェクトを主幹する牛尾聡一郎助教(薬学部)は、「学生が楽しみながら進めたプロジェクトが、少しずつ研究発表できる段階になりました。低学年次のうちから学会発表の経験を積んで、研究能力を培って欲しいです」と話します。
残薬アート プロジェクト発表
全員で集合写真
【関連リンク】
・薬学部ウェブサイト
・リボンコスメプロジェクトインスタグラム
