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2025926
教育

薬学部「ふくやくプロジェクト」が長崎離島の医療現場でフィールドワークを行いました

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福岡大学薬学部では、2023年度から課題解決型プロジェクト「ふくやくプロジェクト」を行っています。

8月27日(水)から29日(金)には、長崎県庁保健福祉部と連携し、公共データを活用した地域医療の実践的学習プログラムを実施しました。本プログラムは、国が提供するデータプラットフォーム(RESAS、jSTAT MAP等)を用いた公共データの分析手法を習得しながら、実際に地域医療現場を体験するという2つの学習目標を融合させて取り組むものです。今回はふくやくプロジェクトの2・3年次生と長崎出身の3・4年次生の計8人が事前にデータ分析を行い、五島列島(福江島)の地域特性を把握した上で、現地フィールドワークに臨みました。

フィールドワークでは、離島の中核病院である長崎県五島中央病院を訪問し、へき地医療の現状を学びました。薬剤師の人数や予算が限られている中、業務を円滑に進めるためのさまざまな工夫が見られ、厳しい条件の中でも地域医療を支える薬剤師の姿から多くの気付きを得ました

また、最先端AI調剤ロボットが稼働する薬局や市内最大級の精神科を持つ病院、長崎県庁の各部署など、さまざまな場所で活躍する薬剤師の役割などについてお話を伺い、多様な働き方について理解を深めました。

メモを取りながら理解を深める学生

プログラム参加者で記念撮影

長崎大学と長崎国際大学の薬学部生5人も本プログラムに参加し、他大学の学生が共に現場体験を共有する貴重な機会となりました。

本プログラムを共同で計画した長崎大学病院・薬剤部長の大山先生は、「多様な大学の学生が集まり、データ分析と実地体験を組み合わせることで、離島医療の実情をより深く理解できる機会となりました。この取り組みを継続的に発展させたいです」と話します。

フィールドワークに参加した本学4年次生の江口聡さんは、「データ分析でイメージできなかった部分をフィールドワークで埋めることができました。離島の医療は DX 化や機械化により少人数でも効率よく業務が行えるように工夫がされており、勉強になりました」と振り返りました。

また、本プログラムは、長崎県の薬剤師確保対策事業の一環としても行われ、担当の長崎県福祉保健部薬務行政室の田中雄規さんと中岡真里さんは「長崎県は日本一離島が多い県です。長崎の薬学生はもちろん、福岡の薬学生にも離島の医療の現状について知ってほしいです」と語りました。

【協力】
長崎県福祉保健部薬務行政室、長崎県病院薬剤師会、長崎県五島中央病院、株式会社ヤクシン PG、長崎大学病院、医療法人厚生会 道ノ尾病院、救急・災害医療薬学教室、薬学教育学教室

【関連リンク】
薬学部ウェブサイト

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