令和6年度公認心理士国家試験において、福岡大学大学院人文科学研究科教育・臨床心理専攻を修了した4人全員が受験し合格しました。
合格者に話を聞きました。
野上 土筆さん(人文科学研究科 教育・臨床心理専攻 2025年3月修了)

野上さん自画像イラスト
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公認心理師を目指した理由を教えてください
私自身、悩みを抱えることが多く、人間関係にも疲れていた時期がありました。いろいろな壁にぶつかりながらも、その度に何とか乗り越え、今を生きています。私がつらい時に力になってくださった先生がいました。その先生のように、誰かを支え、寄り添うことができる人間になりたいと思い、公認心理師を目指しました。
また、自分の進路を考えていた時に「心理学」というものに出合い、「公認心理師」という仕事を知り、人の心に向き合うことに心惹かれました。心理学を駆使し、先生方や先輩方のように人々を支えられるようになりたいと思い、今日まで勉学に励んでいます。 -
学部や大学院の良かったところを教えてください
私は、福岡大学で4年間学び、大学院に進学しました。学部での学びを生かしながら、大学院の実習を通して「臨床的な学び」を習得することができ、大変実りある6年間だったと感じています。特に大学院では、臨床心理センターや学校適応支援教室「ゆとりあ」での実習が充実しており、「臨床」というものに触れる機会が多く、自分の臨床像を考えていく上で大切な時間でした。また、同期や先輩・後輩、そして先生方とのつながりが深く、お話する機会がたくさんあったことも貴重でした。実習を通して学んだことや感じたことを言語化し、話し合うことを通して、多様な視点や意見を吸収することができ、自分の考えを広げることもでき、とても楽しかったです。
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どのような公認心理師になりたいですか
私の根本には、私の力になってくださった先生のように人々を支え、寄り添うことができるようになりたいという思いがあります。この思いは、これから先も変わらないと思います。公認心理師という国家資格試験に合格することができた今、ようやく心理職としてのスタートラインに立つことができたと感じています。自分が社会に出て心理職としてどのように働くことができるのか、人々の支えになるにはどうしたらよいのか、共生社会の実現のためにできることは何があるのかを考え続けたいと思います。自己研鑽を怠ることなく、これからの「出会い」に感謝を忘れず、学びを深め、人間力を高めていきたいと思います。
【関連リンク】
・人文学部教育・臨床心理学科ウェブサイト
・大学院人文科学研究科教育・臨床心理専攻ウェブサイト
・公認心理師(厚生労働省ウェブサイト)