FUKUDAism(フクダイズム)

  • facebook公式アカウント
  • twitter公式アカウント
  • Instagram公式アカウント
202435
教育
研究

商学部太宰潮教授のゼミ生3人が「Tableauデータ分析AWARD2023」で優勝!

  • facebookでシェアする
  • twitterでシェアする
  • LINEでシェアする

福岡大学商学部の太宰潮教授(専門:消費者行動論、マーケティングデータ解析)のゼミに所属しているゼミ生3人(4年次生)が、「Tableauデータ分析AWARD2023」に出場し、見事優勝しました。今回は全国の大学・大学院・高等専門学校から10チームが出場しました。

本コンテストは、「次世代の若きデータ人材を育てること」を目的とし、各チームで社会課題に関連する課題を設定・オープンデータを活用して学生ならではの視点でTableau*を駆使して分析を行います。その課題をどのように解決するのかを発表しました。

*Tableau・・・ IT・業務システムの世界企業Salesforce社が持つ可視化に特化したデータ分析ツールのこと。国内でも4,000社以上に導入されている、国内外で広く普及しているツール。

野口純礼さん、樋口瑠星さん、諸冨樹さん(全員商学部4年次生)に話を聞きました。


  • 発表概要

タイトルは「女性労働の現実と具体的アプローチの提案」です。

現状の分析には、Tableauというデータ可視化ツールを用いました。分析の結果、「非正規雇用は未だ男性より女性が多いこと」「男性の育休取得率は増えているものの未だ少ないこと」等が分かりました。

そこで、男性や上司への育休産休に対する理解を深めるという点で、家事分担を可視化して夫婦間や上司・部下間で気付きを得られるアプリの提案や、性別年代関係なく労働の現状に関して理解を深める研修の提案を行いました。

就活中、特に人事側などで女性の活躍が目立っているように感じていましたが、その後ニュースなどで女性の労働環境が課題であるという情報を知り、その真偽に疑問を持ちました。そこで、女性の活躍と女性の労働の真実を知りたいと考え、このテーマに決めました。

オンラインプレゼンテーションの様子

  • 本コンテストに参加した感想をお聞かせください。また、優勝した時の感想を教えてください。

野口さん:
普段は関わることのできない審査員の方々からプロ目線で発表を聞いていただける貴重な機会でした。発表した際に、「その視点はなかった」との声を頂き、今後労働環境づくりに貢献したいという気持ちがさらに強まりました。2年半のゼミ活動を振り返り、太宰先生をはじめとする関わった多くの方々に感謝の気持ちで一杯になりました。

諸冨さん:
各々が4年間さまざまな挑戦をして身に付けた得意分野を存分に発揮でき、4年間の集大成のような機会を経験できました。このような結果が残せたのもゼミで切磋琢磨した仲間、勉強の思い出や自走する機会を提供してくださった太宰先生のおかげです。優勝した時は、ゲームを買ってもらった子どもの時のように嬉しさと同時に感謝の気持ちが心の底から湧き出てきました。仲間と共に勉強したという思い出が増えました。

樋口さん:
参加して良かったと思っています。優勝と発表された時は、部活の団体戦で勝利した時のような喜びを味わいました。共に挑戦し、支えてくれた仲間への感謝の気持ちで一杯です。貴重な経験をありがとうございました。

  • 4月から社会人になる皆さんですが、この学びを今後どう生かしていきたいですか。

野口さん:
これから働く中で常に「課題解決」という疑問を持ちながら、頂いた仕事+αの働きができればと考えています。労働環境改善の点では、データを根拠とした提案で心を動かせるような企画に関わり貢献していきたいです。

諸冨さん:
「学び・挑戦を止めないこと」「発信すること」に取り組んでいきたいと思っています。今回の栄光にすがるのではなく、優勝したからこそ、さらに進化をして社会でも功績を残したいです。また、社会や就職先の諸課題にも積極的に取り組み、発信していこうと考えています。もしかしたら、何も変わらないかもしれませんが、世界のどこかにいる同じ考えや行動を起こしている人と繋がり、大きな渦を起こしてより良い社会づくりを目指します。「やればできる!」精神で邁進しつつ、この優勝の記事を振り返りながら頑張りたいと思います。

樋口さん:
データを見ることを忘れないように意識し続けます。今回のコンペティションを通して、データの重要性を再認識し、現実を可視化することが課題解決のアプローチにとって非常に有益であることを学びました。これから社会人として、経験から生まれる感覚も大切ですが、それだけに頼ることなく常にデータを基に意思決定を行っていきたいと考えています。


左から樋口さん、野口さん、諸冨さん

ゼミ生の優勝までの道のりを間近で見ていた太宰教授は、「彼らの発表は野口さんの卒論がベースとなっていますが、まず卒論として基礎・下地がしっかりできていました。そこから少し分析を進めた時点で、プレゼンを含め結構面白い内容になっていたので、『精度を高めたらアワードで十分戦える』と直感しました。特に諸冨くんが同じ感覚を持ってくれていて、単語の一言や口調など細かい点も含め『勝ちに行ってくれた』ということが大きかったです。さらに樋口くんのセンスあるアウトプットが加わるなどして、より良いものに仕上がって結果につながったのだと思います。あとは何より、各々が忙しいクリスマスの時期に、精一杯頑張ったことが勝因ですね」と話しました。

なお、『techplay』にも優勝メンバーへのインタビュー記事が掲載されています。ぜひご覧ください。