FUKUDAism(フクダイズム)

  • facebook公式アカウント
  • twitter公式アカウント
  • Instagram公式アカウント
20231130
教育

【博物館学芸員課程民俗コース】~食文化を支えた道具たち~

  • facebookでシェアする
  • twitterでシェアする
  • LINEでシェアする

福岡大学では、人文学部文化学科、歴史学科、および理学部に博物館学芸員課程を設置しています。本課程において「博物館に関する科目」の単位を修得し、学士の学位(大学卒業資格)を取得することで学芸員*の資格を取得することができます。

*学芸員とは博物館に置かれる専門職員で、主な仕事は博物館資料の収集、保管、展示、教育普及、および調査研究です。教育普及の一環として小中高生や社会人対象に講習会や講演会などを企画し、講師を務めるなど、教育従事者としての役割もあります。

博物館学芸員課程の専門科目である「博物館実習Ⅰ,Ⅱ(民俗)」の学内実習の一環として、毎年11月初めに企画展が開催されています。今年度のテーマは、「食文化を支えた道具たち~民具から見る田島の暮らし~」で、テーマや資料の選定、解説パネルの執筆・制作、チラシのデザインまでを4年次生が中心となって行いました。
企画展を中心となって準備した香畑春奈さん(人文学部文化学科4年次生)に話を聞きました。

  • このテーマを選ばれた理由を教えてください
    本企画展で展示されている民具は、全て福岡大学で保管されているものです。本学にある寄贈資料をもとに毎年テーマを考えています。「民具」とは、人の生活に寄り添ってきたものです。現物資料があり、それに関する情報があってこそ「『民具』がどのように使われてきたか」について見えてくるものがあります。道具から、その当時の様子を想像するのは難しいものですが、今回は資料寄贈者にお話を伺い、資料に関する情報を展示に反映させました。時代と共に知恵は変化していくということを身近に感じてもらえたらと思い、選びました。
  • 「民俗」について学び、得られたものは何でしょうか
    私は、「民俗」について勉強するうちに、将来には直結しない知識であるからこそ、考え方の幅が広がるように感じました。今と昔のライフスタイルを比較することは、その一つ一つに考えを巡らせることができ、学問の奥深さを感じています。
    民具一つをとっても、それぞれに意味や理由があります。昔の生活は合理性に長けていて、ある意味現代よりも豊かで生活に余裕を感じます。今と昔の生活様式などをさまざまな視点から比較し、身近なことと結びつけて分析する力が得られていると思っています。