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2022129
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有限会社ウエル総合企画の井上泰寿代表が経済学部生に講演されました

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12月7日(水)、有限会社ウエル総合企画代表取締役の井上泰寿氏が、福岡大学経済学部の授業「人間関係論」で講演されました。

井上代表は、1996年に本学経済学部産業経済学科に入学。4年次生の時に履修した「ベンチャー起業論」の企画で、有限会社社長体験会社の設立に携わります。そこで起業の楽しさを知った井上代表は、島原そうめんの創作料理を提供する飲食店「創作そうめん島原の乱」を開店させます。

開店当初、ベンチャー起業論を学んだ学生が地方食材のブランド化等、活発に活動する姿が多くのメディアで紹介され、売上を大きく伸ばします。しかし、3カ月を過ぎた頃からその勢いは無くなり、やがて厳しい運営状況に陥ります。資金難による従業員の解雇等を乗り越え業績を回復させますが、ハードな労働環境によって病を患い、2006年3月に閉店を決断することになります。

その後、財団法人で勤務していましたが、お父様の病気を機に家業の不動産会社「有限会社ウエル総合企画」に入社し、日が経たないうちに代表取締役に就きます。程なくしてお父様は他界され、そこから数億円の借入金と資金難等での苦労が始まります。

自暴自棄の状態が数カ月続いていたある日、井上代表は会社の事務所に掛かっていたカレンダーの言葉に救われます。「なりきる やりきる 思いきる」「弱い自分に出会った時が強い自分になるチャンス」。天の声・父親の声と思えたと言います。

「かつて従業員を解雇した様なことはしたくない。従業員と家族を守る」と強く思い、その後は、とにかく同業者に教えを請い、他が取り組んでいることを真似して取り組み、「分からない・できません」を絶対に言わずに愚直にお客様や地域の方と接していったと話します。その努力が業績にも表れ、会社運営は軌道に乗っていきます。

今では、奥様とご兄弟3人を含め従業員10人で多方面に事業を展開する傍ら、ボランティアや社会貢献活動にも積極的に取り組まれています。井上代表は学生に、さまざまな失敗や苦い経験を踏まえて言葉を送ります。

・選んだ道を自分で「正解」にする力を身に付ける。
・今の状況と場所をとことん楽しむ。
・人の役に立つ喜びを力に変える。

質疑応答で学生から「何か後悔したことはありますか?」の問いに、井上代表は「後悔しない努力が必要。失敗しても、それを上回るリカバリーを行っていければ、それは失敗ではなく経験になる。後悔にはならない。置かれた状況や選んだ道に対してどうやってそれを正解にしていくかが大切」と答えられました。

講演後、人間味溢れる井上代表のところには、何人もの学生が追加の質問を行っていました。