福岡大学商学部・商学部第二部では、商業・情報の複数の教員免許を取得し、高等学校において活躍できる人材の育成を目指して、令和2年度から「高校商業・情報科教員育成プログラム」を開設しています。本プログラムは、該当教科に関する専門的能力を身に付けることに加えて、教員としての資質などの育成を涵養することを目的とした教育プログラムです。
今般、教育現場で活躍される先生方(本学部卒業生)と教員を目指す現役学生、本学教員との交流・連携の場を設け、教育界へ貢献や本学部と高校との高大連携などの糸口にすることなどを目的とした「教職ネットワーク」を設立しました。
9月4日(日)には、高等学校の教諭・講師の方(19人)、教員を志望する本学部学生(24人)、本学部教員(6人)が参加し、教員の魅力などについて、意見交換を行いました。
当日は、中川誠士商学部長が、「商業・情報科教員を目指す学生たちのためにご協力いただきまして、ありがとうございます。一人でも多く商業・情報科教員が輩出されることを期待しています」と感謝と期待の言葉を述べました。
また、元福岡県校長会会長で、一般社団法人福岡大学同窓会有信会の石村國芳理事長より、「教職とは、生徒のことで悩み、生徒から元気がもらえる仕事で、すばらしい夢がある職業です。教師にとって大切なのは『いかに子どもの心が読めるか』ということ。また、子どもを相手にする時、教師のものさしが一本か、複数かによって、生徒への向き合い方が変わってくる。教師の尺度で子どもたちを決めないことが大切」等、教師のあるべき姿についてお話しいただきました。
現役学生と高校教育関係者による意見交換も行われ、高校教育関係者からは、「真剣に教職を目指す学生の姿に心を打たれました」「後輩の姿を見て励まされたし、初心に戻れました」「福大の先輩や福大の後輩、商学部出身の教員など福大の縦のつながり、横のつながりを感じられ嬉しかった」等のコメントを頂きました。
また、学生からは、「将来の教師像がより具体化され、自分が描く教師像に近づくために、自分自身が今なすべきことや現場で求められる力を知る良い機会になりました」「現職の先生方からお話を伺うことは、理想と現実の差を埋める有効的な方法であり、より現実的な視点で将来を考えることができました。この交流を通して、多くの刺激を受け、今後の意欲に繋がりました」等の意見が寄せられました。
なお、本記事は、当日意見交換等に参加した、学内ワークスタディ*の小林未玖さん(商学部第二部2年次生)が記事を作成しました。
*学内ワークスタディ・・・働きながら学びたい学生を支援する商学部第二部の制度。昼は大学内(附属高校を含む)で大学事務の補助業務に従事し、夕方からは商学部第二部の授業を受講します。