『福岡大学学園通信』第72号(令和3年12月発行)では、「学びの証」と題して、さまざまな分野で学ぶ学生たちの卒業論文・修士論文を紹介しました。
その続編として、卒業論文・修士論文から導かれた結論や成果、今後の課題などについて伺いました。ぜひご覧ください。
今回は、理学部地球圏科学科の竹内 健悟さんの卒業論文 「ミズクラゲポリプの縦走筋構造観察」を紹介します。
◎卒業論文のテーマ
ミズクラゲポリプの縦走筋構造観察
◎論文の概要
ミズクラゲは成長段階によって姿を変える生物です。一般的に見られる大きな傘を持った姿のほかに、イソギンチャクのような形をした「ポリプ」という形態も持っています。このポリプをミクロトームと呼ばれる機械を使って薄い切片にし、その体内にある筋組織の構造を顕微鏡で観察しました。この研究によって、ポリプの筋組織が持つ特殊な構造や、その由来となった組織がどこであるのか、明らかにすることができました。
◎このテーマに決めたきっかけは?
所属している研究室の先輩の研究で、ミズクラゲのポリプに筋組織が存在することが分かってきました。今度は、私がその詳しい構造を明らかにしたいと考え、このテーマを選びました。
◎論文執筆を終えて
正確な結果を得るためには準備が大事だと学びました。また、「世界でまだ知られていられないことを自分の手で見つけた」という達成感がありました。
◎今後に生かしたいこと
「情報を集めて整理する力」が身に付いたと思います。今後に生かしていきたいです。
◎福大での4年間を振り返って
先生方とコミュニケーションを取る機会が多く、授業以外のシーンでも新たな知識を得ることができました。