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2022816
教育
研究

【学びの証】「大学入学後の記録の伸びと競技意欲の関係」-梅田 夏季さん-

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『福岡大学学園通信』第72号(令和3年12月発行)では、「学びの証」と題して、さまざまな分野で学ぶ学生たちの卒業論文・修士論文を紹介しました。

その続編として、卒業論文・修士論文から導かれた結論や成果、今後の課題などについて伺いました。ぜひご覧ください。

今回は、スポーツ科学部スポーツ科学科の梅田夏季さんの卒業論文「大学入学後の記録の伸びと競技意欲の関係」を紹介します。


◎卒業論文のテーマ

大学入学後の記録の伸びと競技意欲の関係

◎論文の概要

陸上競技部跳躍ブロックの部員を対象に、記録の伸びや競技意欲などについてアンケートを実施し、分析を行いました。

A群(自己記録更新+競技意欲が高い)、B群(自己記録更新+競技意欲が高くない)、C群(自己記録更新なし+競技意欲が高い)、D群(自己記録更新なし+競技意欲が高くない)に分類し、さらに考察しました。

その結果、

・記録が伸びた選手は競技意欲が高く、競技意欲が低くなった選手は記録が伸びていない傾向が見えた。
・学年が上がるにつれて競技意欲と記録の伸びに関係性があった。
・競技意欲が高い選手ほど、実際の練習時間と別に競技の研究や振り返りの時間を取っており、この時間の差が、記録の伸びや競技意欲に影響していると考えられた。
・競技意欲が高い選手は、自己肯定感が高く、記録を伸ばした選手には自信があった。逆に、記録を伸ばしていない選手は自信の欠如が顕著であった。自己肯定感を高め、自信を持って競技を継続することが記録の伸びにつながっているようだった。

◎このテーマに決めたきっかけは?

陸上競技部に所属しており、在学中は記録に伸び悩んだ時期が多くありました。次第に伸びる選手と伸びない選手の差は何かを考えるようになり、このテーマについて研究することにしました。

◎論文を通して得られたことや今後の課題について

目的や目標を明確にして一生懸命に取り組む大切さを学びました。論文を作成するにあたり、最初は不安もありましたが、目的を見失わずやり通すことができたのはよかったです。
調査対象者を絞って行ったので、他校の陸上競技部も対象にするなどして、より多くの情報から調査できればより良かったかなと思います。
 

◎今後に生かしたいこと

論文に取り組む中で、計画や仮説を立てること、着眼点変えることなど、社会で生きていくために必要な力を実践することができました。

◎福大での4年間を振り返って

授業で学んだことを、部活動や私生活で実践できる点が一番よかったです。さまざまなスポーツを専門的に経験できたことも貴重だと感じています。教員を目指して教員コースに入り、そこでも実践的な経験や、先生方からの手厚いサポートを頂きました。これからは、スポーツの素晴らしさを伝えていきたいと思います。