『福岡大学学園通信』第72号(令和3年12月発行)では、「学びの証」と題して、さまざまな分野で学ぶ学生たちの卒業論文・修士論文を紹介しました。
その続編として、卒業論文・修士論文から導かれた結論や成果、今後の課題などについて伺いました。ぜひご覧ください。
今回は、経済学部産業経済学科の小林佐衣さんの卒業論文「賃貸物件の家賃と住環境の関係~福岡大学周辺を対象として~」を紹介します。

◎卒業論文のテーマ
賃貸物件の家賃と住環境の関係~福岡大学周辺を対象として~
◎論文の概要
「福岡大学に近ければ近いほど家賃は安く、遠い地域は家賃が高い」という仮説を立て、実際はどうであるのかを調査しました。
不動産ウェブサイトで物件情報を収集し、住環境については実際に足を運び、周辺にあるお店や交通手段を調べながら仮説を検証していきました。
福大周辺といっても、七隈駅寄りから梅林駅寄りかなど、利便性も含めて住環境はさまざまです。福大に近くて安い物件もあれば、似たような条件なのに、家賃の高い地域も存在しました。
結果的に、最初に立てた仮説通りとはなりませんでした。
◎このテーマに決めたきっかけは?
賃貸物件と大学や地下鉄の駅、スーパー等の距離と家賃の間にどのような関係があるのか、あるとすればどのような関係性なのか、興味を持ったからです。
◎論文を通して得られたことや今後の課題について
福大から物件の距離が同じであっても、地域や住環境で家賃に違いがありました。家賃設定には多くの要素が複雑に関係し合っていて、一見簡単そうでも、奥が深いことが分かりました。結果は、事前に予想していたこと(仮説)と同じではありませんでした。

◎今後に生かしたいこと
自分の足を使って調査したことで、ネットや本では得られない発見がありました。実際に現地に行き、自分の目で見ることの大切さを学びました。この経験を社会に出ても生かしていきたいです。
◎福大での4年間を振り返って
キャリアセンター(エクステンション講座)の「秘書検定準1級、2級受験対策講座」を受講し、両資格ともに合格することができました。講座ではさまざまな学年・学部の人が資格取得に励んでいて、とても刺激になりました。

