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2022518
教育
研究

【学びの証】「モンテカルロ法を用いた最適化アルゴリズムの提案」-蛇嶋 華さん-

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『福岡大学学園通信』第72号(令和3年12月発行)では、「学びの証」と題して、さまざまな分野で学ぶ学生たちの卒業論文・修士論文を紹介しました。

その続編として、卒業論文・修士論文から導かれた結論や成果、今後の課題などについて伺いました。ぜひご覧ください。

今回は、工学部機械工学科の蛇嶋華さんの卒業論文「モンテカルロ法を用いた最適化アルゴリズムの提案」を紹介します。


◎卒業論文のテーマ

モンテカルロ法を用いた最適化アルゴリズムの提案

◎論文の概要

車や飛行機など私たちの身近にあるものの形状を作る上で、優れた最適化手法の選択が重要であり、従来の最適化手法には幾つかの課題が存在します。そこで、最適化したい関数のある区間をモンテカルロ法(シミュレーションや数値計算を乱数を用いて行う手法)によって積分を行い、その大小関係によって最適値を見つけるという最適化手法を新たに開発しました。また、ベンチマーク問題に提案した最適化手法を適用し、従来の最適化手法より優れていることを確認しました。

◎このテーマに決めたきっかけは?

設計現場への応用や研究ツールとして優れた最適化手法は不可欠ですが、収束性の保証や収束速度の評価などの課題があります 。解決する手法を提案し、世界を驚かせたいと思ったからです。

◎論文を通して得られたことや今後の課題について

まだ検証例が少ないので、今後はより多くの変数を持つ関数を最適化しながら、提案手法の信頼性を高めていきたいです。そして、様々なものの形状を最適化して、世界が今よりもっと便利になるようにしたいです。

 

◎今後に生かしたいこと

論文は67ページもあり大変でしたが、研究についての理解がより深まりました。一人でこの枚数を仕上げたと思うと達成感がありました。

◎福大での4年間を振り返って

初めの一般教養の授業では、たくさん人がいて大学に来たことを実感し、とても感動したのを覚えています。また、機械工学科の授業では先生方が分かりやすく説明され、身近なことを物理的に理解できました。充実した4年間だったと思います。