現在、新型コロナウイルス等の感染症対応において、医療に従事するあらゆる職種で感染症および感染症治療に関する知識やスキルを向上させる必要があると言われています。
また、医学生等に対しては、現在、感染症に関する一般的な概要等の教育は行われていますが、今後は感染症の診断や感染症の特色を踏まえた対処法等、より専門的な教育・実習をカリキュラムに取り入れ、感染症に関する高度な知識を身に付けた医療人の養成が必要とも言われています。
文部科学省は、令和3年度から感染症を意識した教育カリキュラムを実施できるよう、令和2年度中に教育・実習体制を整備する大学に対し、必要となる機材や実習に係る人件費等を支援する「感染症医療人材養成事業」を全国の医学部を有する国公私立大学に公募しました。
ECMO治療等の高度医療を提供し、その人材育成も積極的に行っている福岡大学では、それらの取り組みをさらに拡充すべく本事業に申請し、過日、選定を受けました。
これにより、感染症の発生時に感染症の特性等を踏まえた診療や感染制御に関する教育プログラムを構築し、医学部医学科生・看護学科生等を対象にシミュレーション設備を用いた実践的な教育をさらに進めていきます。