福岡大学大学院商学研究科の阿部太一さん(博士後期課程)が、ポスターピッチセッション2026において、「ベストポスターピッチ賞」を受賞しました。
本セッションは、日本マーケティング学会が主催する「複都市カンファレンス2026」の企画として、札幌・東京・大阪・福岡の4都市で同時開催され、全国から研究者や実務家、学生が参加しました。
ポスターピッチセッションとは、短時間で研究の要点を伝えるポスター発表の利点を生かし、スライドを用いた4分間の口頭報告形式で行われる発表セッションのことで、研究の本質を簡潔に伝える力が求められます。
阿部さんは、特定の製品やブランドに強い思い入れを持つ「超高関与消費者」に着目しました。熱心な購買行動やSNSでの発信する人々は、どのようにして自己と製品の結びつきを深めていくのか、その過程は十分に解明されていませんでした。
本研究では、趣味に真剣に取り組む姿勢を示す「シリアスレジャー」の概念を軸に分析を行い、その要素を測定する心理尺度 SLIM を日本語化した SLIM-J を開発しました。努力やアイデンティティといった要素が、制約のある状況でも消費行動を続ける力と製品との結びつきを深める自己関連性の形成にどのように関わるのかを探索的に検討しています。こうした分析を通じて、製品やブランドへの関与をより深く理解するための新たな視点を提示することを目指しています。
受賞した感想を述べる阿部さん
学会担当者より賞状授与
今回の受賞について、「発表では、SLIM-Jが推し活のようなファンダムや、特定のブランドに強い思い入れを持つ消費者の研究に応用できる可能性を提案しました。4分間という短い持ち時間でのピッチ発表に苦慮しましたが、多くの方に研究の可能性を感じていただき大変嬉しく思います。今後は理論的な検討と実証を重ね、論文投稿を目指していきます」と話します。
【関連リンク】
・日本マーケティング学会
・商学部ウェブサイト
