福岡大学には、学生が自主的で自由な発想から企画した独自のプロジェクトを、大学が物心両面から支援する制度として「学生チャレンジプロジェクト」があります。
今年度は3件のプロジェクトが採択され、6月18日(水)に認定書授与式を行いました。
式では、築山泰典学生部長から「今年度は4件の応募から厳しい選考を経て皆さんのプロジェクトが採択されました。目標を達成するためには、これからさまざまな困難や問題が発生するかと思いますが、仲間と協力して知恵を振り絞り打開してください」とエールが送られました。
プロジェクトの活動については、本サイトでも紹介予定です。

認定書を授与

築山学生部長より激励

採択されたプロジェクトメンバー全員で集合写真

選考会でプレゼンテーション

「One Table プロジェクト」
本プロジェクトは、福岡大学の学食環境を改善し、さまざまな食事制限や食文化を持つ学生が、安心して食事を楽しめる場をつくることを目指しています。
特に、ハラール(Halal)、アレルギー(Allergy)、ヴィーガン(Vegan)、ベジタリアン(vEgetarian)、をまとめた “HAVE”の食文化の認知度を高めていきます。
取り組みとして、勉強会や試食会の開催、学内でHAVE対応のお弁当販売などを行い、食の選択肢を増やします。また、学食へのHAVE対応メニュー導入や成分表示の設置を目指すことで、『食の多様性を尊重する姿勢』を広げることができ、留学生や健康志向の学生にも食を学ぶ環境を提供することを目指します。

「『福岡大学初のCanSatを、宇宙人材の育成』プロジェクト」
本プロジェクトでは、“CanSat(カンサット)”と呼ばれる空き缶サイズの模擬人工衛星の開発・運用を通じて、宇宙人材の育成を目指します。
CanSatは、人工衛星と同様の開発プロセスを学ぶための教育ツールとして、多くの大学や企業で取り入れられています。
このCanSatを通して、開発プロセスを学び、宇宙分野に関心を持つ学生が技術と知識を実践的に学べる機会をつくります。また、一度限りの取り組みではなく、今後も継続的にCanSatを扱える学内環境の整備にも取り組んでいきます。

「リボンコスメプロジェクト」
本プロジェクトは、廃棄されるコスメを再利用する取り組みと、乳がん啓発のピンクリボン運動とを掛け合わせた活動です。乳がんのリスクが高まる子育て世代の女性である “母親”世代に知ってもらいたいという思いから始まりました。
取り組みとして、不要になったコスメをクレヨンに再生し、イベントで子どもたちに使ってもらう一方で、母親には乳がんに関する知識等を提供するという活動を行います。今後は、薬局とのイベントや、本学のオープンキャンパスへの出展を通じて活動を広げるとともに、クレヨンの安全性の検証や、より効果的な啓発方法の見直しにも取り組んでいきます。