4月25日(金)、福岡大学で「第1回学生生活安全あんしんセミナー」を開催しました。本セミナーは、本学学生が安全に学生生活を送ることや、モラル・マナーの向上を目的として、年に4回行っています。当日は、学生約600人が参加し、3人の講師の方から、学生の身近に潜む危険やその対策、心構えなどについてご講話いただきました。
冒頭で築山泰典学生部長は、「全国の大学では学生が被害者となるトラブルや事件・事故が相次いでいます。皆さんにもいつ危険な事件・事故が起こってもおかしくありません。加害者・被害者にならないための注意を本日しっかり学び、それを部活動や友人とも共有し、トラブル防止に役立ててください」とセミナー開催の趣旨を伝えました。

築山学生部長

講話の様子
【講演内容】
テーマ:「急性アルコール中毒について」
講師:福岡大学病院救急救命センター 森本 紳一 助教
実際に他大学で発生した飲酒死亡事故を事例に、急性アルコール中毒の症状や対処法について説明があり、異変を感じたらすぐに119番通報し、医師へつなぐことで救える命があることを熱心に伝えていただきました。
テーマ:「薬物乱用について」
講師:福岡大学薬学部 三島 健一 教授
「大麻は安全ではない」という言葉をもとに若年層の使用割合が高い大麻の中毒性や心身への影響、法改正による厳罰化、海外への渡航の際の注意点について説明がありました。また、近年若者の中で発生事案が増加傾向にある市販薬の乱用「オーバードーズ」の危険性についての注意喚起もありました。
テーマ:「トラブルに巻き込まれないために」
講師:福岡リーガルクリニック法律事務所 浦宗 祐 弁護士
SNSを介した詐欺や悪徳商法、アルバイトなど、学生の身近で起こるトラブルについて、実際の相談事例を交えお話しいただきました。特に最近ニュースなどでよく耳にする、警察や自治体職員などを名乗る特殊詐欺については、具体的な特徴と共に説明いただき、学生が事件や事故に巻き込まれないよう注意喚起し、不審に感じたら一人で抱え込まず、早めに相談するよう助言いただきました。