FUKUDAism(フクダイズム)

  • facebook公式アカウント
  • twitter公式アカウント
  • Instagram公式アカウント
202332
キャンパスライフ

平和活動に取り組む法学部生が、毎日新聞・NHKからインタビューを受けました

  • facebookでシェアする
  • twitterでシェアする
  • LINEでシェアする

福岡大学法学部3年次生の岡明日佳さんは、高校生の時に第22代「高校生平和大使」に選ばれ、平和を願い、核兵器廃絶を求める署名集めに取り組んだり、スイス・ジュネーブに派遣され、集めた署名を国連欧州本部に届けるなど、さまざまな活動を続けてきました。今般、岡さんが平和や戦争の問題に関心を抱いたきっかけとなった方との交流などについて、『毎日新聞』・NHK沖縄放送局『おきなわHOT eye』で掲載・放送されました。

本FUKUDAismでも岡さんの活動や今後の目標などについて話を聞きました。


平和や戦争の問題に関心を抱いたきっかけ

小学生の時、担任の先生から沖縄戦・白梅学徒隊のことを聞きました。その時に沖縄戦の体験を語ってこられた中山きくさんという女性を知り、きくさんの体験を描いた絵本『きくさんの沖縄戦』を皆で読みました。私の通っていた小学校が平和活動に力を入れている学校だったこと、祖父が戦争経験者であることなど、もともと平和や戦争には関心がありましたが、より深く平和を考えるきっかけになりました。

−これまでの活動について

戦争の話を聞ける機会はなかなかなく、語り部の皆さんも高齢になられているので、話を聞けるときに聞かなければ後悔すると思っていました。修学旅行や家族旅行で沖縄に行く機会があれば、きくさんのもとに足を運び、さまざまな体験談を聞きました。きくさんの存在は私にとってとても大きいもので、自分たちの世代が平和のバトンを受け継いで、次世代に伝えていくべきだと思いますし、世界にも届けたいと思い、高校生の時に「平和大使」に応募しました。実は、1度目は落選してしまい、その間自分にできることは何かと、地元の弁論大会に参加し、平和を願うスピーチを行ったところ、優勝することができました。この経験が平和大使への気持ちを強くさせ、2度目の応募につながりました。高校生平和大使になってからは、スイス・ジュネーブに派遣され、集めた署名を国連欧州本部に届けるなどの経験を通し、世界にも核兵器廃絶について考えている人々がいる、日本にいるだけではわからない現実が見え、これからの自分の目標を考える良い機会となりました。

福岡大学での学び・今後の取り組みについて

大学では法学部で国際法を専攻しています。人道的な視点からどうしたら核軍縮を促進させることができるかなどについて研究をしています。所属するゼミの『アジア法セミナーⅠ』では、難民について調べました。あらゆる視点から核兵器がもたらすものなどを考えることができ、今後のキャリアに繋げられたらと考えています。

将来は国際機関のスタッフとして働き、核廃絶に取り組みたいと思っていて、まずは大学院に進学し引き続き軍縮の研究を続けていく予定です。今後の取り組みとしては、4月に行われる広島でのG7サミットでICANと広島大学が共催のユースサミットに参加します。そこで戦争被爆国の若者として、核軍縮にむけてリーダーシップをとっていければと考えています。

平和を維持することの難しさや活動をしていると報われないと感じることもありますが、『ビリョクだけどムリョクじゃない』と信じ、これからも私にできることを続けていきます。

絵本『きくさんの沖縄戦』を読みながら経験を語る

スイス・ジュネーブ訪問時