「福岡大学の正門は?」と問われると、「福岡大学病院に面した地下鉄の駅を降りたところね」と答えるでしょう。しかし、40歳以上の方なら、「真っ直ぐ行くと本館に通じるところにある門ね」と答える方も多いと思います。
福岡大学の正門は、地下鉄七隈線開通に伴い、それまで「西門」であったところに移設され、現在の正門となっています(2005年1月29日落成式)。それまでの正門は、以降「東門」と名を変えて現在も法科大学院の横にあります。

現在の正門

現在の東門
2021年2月に完成した福岡大学プールの近くには、本学の前身校である福岡高等商業学校時の正門の一部があります。この場所は、福岡高等商業学校の本館跡になります。
福岡高等商業学校には、創立以来7年間正門(校門)がありませんでした。3代校長の安部新校長の言葉に、「本校には門が無いので入学して校門をくぐるとも書けず、卒業して校門を辞すとも言えぬ」とあります。第5回卒業生の記念事業として建設されました。

福岡高等商業学校の正門の一部
新学期が始まり、約2万人の学生が正門を行き交っています。在学生たちは、正門をくぐって多くの人と出会い、未知の領域に触れ、心と頭を磨いていきます。
その姿を、正門に入ってすぐに並ぶ16本の楠(福岡大学同窓会有信会寄贈)が、27万5,000人超の卒業生を代表して見守っています。