福岡大学の卒業生を紹介します。本学志望の理由や在学中での学び、現在の仕事等について聞きました。
(広報誌『学部ガイド2026』より)
母性領域の実習がきっかけで進路を確立。
築いた看護観を支えに助産の道を極める。


本学科の4年次には興味のある領域を深めることができる総合実習があり、私は母性領域を選択しました。実習では、現在の職場である新生児治療回復室で若年妊婦のハイリスク事例を受け持ち、大学病院だからこそ可能な対応力の高さを実感しました。また、働く助産師の姿を目の当たりにし、母子ケアの重要性も知りました。この経験がきっかけとなり、ハイリスク事例に対応できる実践能力を身に付けた助産師になるという夢が見つかりました。数々の実習のおかげで、指針を見つけ、向上心を持つことができました。
卒業後は1年制の助産課程へ進学し、現在は急性期を脱した子どもとその家族への退院支援をしています。働く上で、患者さんが自分らしい生活を送れるよう一人の「生活者」と捉えて支援することを心掛けています。患者さんに寄り添い、共に悩んで伴走する姿勢とその大切さは、本学科にいたからこそ気付くことができたと思います。